なるほど納得!排気装置の世界
何がいいかよくわからない?

「排気装置」は設置場所別
メーカーと相談しよう

粉塵や有害物質を吸い込むことを目的とした「排気装置」には、局所排気やプッシュプル換気などいくつか換気の方法があり、囲い式、外付け式など、そこからさらに製品のタイプが枝分かれし、さらに、どこに設置するか・どんな物質を吸引するかでも適切な装置は変わってきます。

ここまで読んで、「もうよくわからない」となっている方。排気装置の導入は、設置場所別に知見のあるメーカーと相談して選びましょう
もう少し排気装置を理解したいという方に向けて、排気装置の種類とそれぞれの対応範囲についての解説もまとめましたので、排気装置選びの参考になさってください。

現場も納得&管理者も安心な
「排気装置」メーカー3選

奥が深い「排気装置」の
様々な換気方法

排気装置は、対応する有害物質の種類や作業環境によって、さまざまな装置・換気方法が存在するのをご存知でしょうか。
本サイトでは「局所排気」、「プッシュプル換気」、「全体換気」、「集塵機」の4つの方法について調査しました。ここでは、それぞれの装置のメカニズムや導入するメリットなどをご紹介します。

局所排気

局所排気

有害物質が作業場に拡散する前に、その有害物質の出る局所に排気装置を設置し、集中的に換気する排気方法を、局所排気といいます。有害な空気を吸い込むと、排気装置内の空気清浄装置がそれを処理して、排出するという仕組みです。
局所排気装置はその設置方法によって、密閉タイプの「囲い式」、有害物質の近くに設置する「外付け式」、室内の気流を利用して有害物質を吸引する「レシーバー式」の3種類に分類されます。

プッシュプル換気

プッシュプル換気

有害物質の出る作業場を、空気を吹き出す「プッシュフード」と、気流を吸い込む「プルフード」で挟み込んで換気する排気方法を、プッシュプル換気といいます。
プッシュフードからプルフードへ気流の流れを使って換気するため、作業性を損なうことが少ないのが特徴です。
プッシュプル換気装置はその設置方法によって、作業場ごと壁で囲む「密閉式」と、壁で囲わずに換気装置を設置する「開放式」の2種類に分類されます。

全体換気

全体換気

外から作業場内に空気を取り込み、作業場の有害物質の濃度などを無害なレベルまで下げることによって換気する排気方法を、全体換気といいます。
また、濃度を下げるという手段をとることから、希釈換気装置とも呼ばれます。全体換気装置はその換気方法によって、「送気」、「排気」、「送排気」の3種類に分類されます。
ほかの換気装置と異なり、排気処理ができないのが難点ですが、設備・運転がローコストで行えるのが利点です。

集塵機

集塵機

空気中に含まれる有害な粉塵を、掃除機のように空気ごと吸い込んで処理する機械を、集塵機といいます。
集塵機は換気方法ではありませんが、作業場の空気中に飛散する有害物質を取り除くという点で、排気処理の一つであるといえるでしょう。
また、集塵機は掃除機とは異なり、水や水分を含む粉塵も吸引できるのがポイントになります。吸い込む物体に応じて、「乾湿両用機」と「乾式専用機」の2種類に分類されるので導入の際には注意しましょう。

「排気装置」は”導入して終わり”
ではない。
対応範囲の広いメーカーを
頼れば失敗なし

換気の種類を理解しても、作業現場に適した排気装置を選ぶには、メーカーとの打ち合わせやテストが必須になってきます。
そのため、メーカーを選ぶ際には、製品の性能だけでなく、そのサポート面に注目して選ぶのがおすすめです。
導入サポートはもちろん、必要書類の届出代行、自主点検といったアフターメンテナンスも徹底して行うメーカーに相談して、作業現場に合った排気装置を導入しましょう。

【設置場所別】
対応範囲が広い「排気装置」
メーカー3選

それぞれ排気装置の設置場所が違えば、機器の導入の際に検討するべきポイントも変わってきます。ここでは「製造現場」「研究現場」「塗装現場」それぞれの設置場所に合わせて、排気装置メーカー3社をご紹介します。
導入を考えている場所や各社の対応範囲を見比べて、自社に合った排気装置選びの参考になさってください

製造現場など
工場の環境整備から点検まで
すべてお任せできる対応範囲の広さ

三陽保安産業

製造現場に強い理由
  • 排気装置の導入だけでなく工場全体の排気環境を整備
  • 新設時に必要な書類提出・自主検査まで代行

三陽保安産業の公式HPを
見てみる

排気装置について
電話で問い合わせてみる

研究現場など
ラボ環境の構想やコスト削減も
まとめて相談できる対応範囲の広さ

ダルトン

研究現場に強い理由
  • 清潔さが求められる研究機関の製品展開に特化
  • VAVシステムやクリーンブースも用意

ダルトンの公式HPを
見てみる

排気装置について
電話で問い合わせてみる

塗装現場など
様々なタイプの塗装ブースを国内外
問わず依頼できる対応範囲の広さ

アネスト岩田

塗装現場に強い理由
  • ベンチュリブース・特殊ブース
    など複数種類のブースを用意
  • 日本のみならず世界22か国に営業所あり

アネスト岩田の公式HPを
見てみる

排気装置について
電話で問い合わせてみる

※選定基準:2022年2月調査時点で、「排気装置」とGoogle検索した際にヒットしたポータルサイトに掲載されていた「粉塵や有害物質の排出を目的とした排気装置・集塵機」を取り扱っている22社のうち
①取り扱う排気装置・対応している換気の種類が豊富&導入からサポートまで行う「対応範囲が広い」会社
②排気装置以外の製品の取り扱いや環境全体の構想まで行う「対応範囲が広い」会社
③国内のみならず、海外に複数拠点を持つ「対応範囲が広い」会社 を選定しました。

参照元:イプロス(https://www.ipros.jp/cg1/排気装置/)

参照元:メトリー(https://metoree.com/categories/5056/)

「排気装置」メーカー3社を
さらに解説

対応範囲が広い「排気装置」として取り上げた「三陽保安産業」「ダルトン」「アネスト岩田」について、各社の特徴や取り扱う排気装置を調査しました。
どういった点でおすすめなのか、具体的に対応範囲の広さとはどういったことを指すのか、しっかりと確認して適切なパートナー会社を選びましょう。

製造現場など
工場の環境整備から点検まですべてお任せ

三陽保安産業

三陽保安産業
引用元HP:三陽保安産業公式HP
https://sanyo-hoan.com/

取扱製品が対応する換気方法

局所
排気
プッシュ
プル
集塵機
全体
換気

製造現場に強い理由

  • 排気装置の導入だけでなく工場全体の排気環境を整備
  • 新設時に必要な書類提出・自主検査まで代行

公式HPで排気装置の
ラインナップを見る

0957-23-5813

三陽保安産業の特徴

製造現場の”面倒くさい”を一貫して
担当し、作業を楽に

導入から点検までワンストップで対応する「三陽保安産業」。排気装置の導入から、点検などのアフターサポートまでを一括して行ってくれるのが魅力です。
工場全体の排気環境の整備や、必要な届出の代行、自主検査の代行まで、隅々にわたってサポートしてくれます。そのため、特に工場で排気装置を導入したい方におすすめ。
また、取り扱っている排気装置が多いのも特徴の一つ。局所排気装置・プッシュプル換気装置、集塵機、塗装ブースなど幅広いラインナップを揃えており、性能の良い排気装置を、資格を持ったスタッフが提案・提供してくれる、信頼できる老舗メーカーです。

取り扱い排気装置

局所排気装置 塗装ブース(SPB-1-2、SPB-1-5-2、SPB-2-2)、グラビア印刷局所排気装置、
傾斜流排気装置 ほか
プッシュプル換気装置 密閉式プッシュ・プル型換気装置(下降気流・送風機なし)、密閉式プッシュ・プル型換気装置(水平気流・送風機あり)、密閉式プッシュ・プル型換気装置(水平気流・送風機なし)ほか
集塵機 小型溶接ヒューム回収装置すいとろー君、小型集塵装置ブース型A.C.B70/A.C.B110、
移動式小型集塵機クドーシズカ ほか

三陽保安産業の
基本情報

  • 会社名:三陽保安産業
  • 対応エリア:全国
  • テストの実施有無:有
  • 所在地:長崎県諫早市西里町834
  • 電話番号:0957-23-5813
  • URL:https://sanyo-hoan.com//

三陽保安産業の公式HPで
納入事例を見る

0957-23-5813

研究現場など
ラボ環境の構想やコスト削減もまとめて相談

ダルトン

ダルトン
引用元HP:ダルトン公式HP
https://www.dalton.co.jp/

取扱製品が対応する換気方法

局所
排気
プッシュ
プル
集塵機

研究施設に強い理由

  • 清潔さが求められる研究機関の製品展開に特化
  • VAVシステムやクリーンブースも用意

公式HPで排気装置の
ラインナップを見る

03-3549-6810

ダルトンの特徴

研究機関の製品展開に特化し、ラボの環境づくりをサポート

清潔なラボづくりに力を入れている「ダルトン」。主に研究施設事業・教育施設事業・メンテナンス事業を展開しており、中でも研究施設であるラボ環境の構築が得意です。
現場の調査から、課題の洗い出し、解決策の提案、製品の具現化までの工程を一括して請け負っており、さらにラボの構想や導入コスト削減などもサポート。清潔なラボづくりを任せられるのが魅力です。
その製品展開も、清潔さが求められるラボ環境づくりに特化しており、VAVシステムやナノマテリアル対策ブース・ダウンフローブースといったクリーンブースなども取り扱っています。

取り扱い排気装置

局所排気装置 ドラフトチャンバー 、卓上フード 、フレキシブルフード
プッシュプル換気装置 プッシュプル式ホルムアルデヒド除去装置
集塵機 集塵機NBC型、集塵機NBS型、集塵機NJS型
そのほか フィルタユニット、エアシャワー、パスボックス

ダルトンの
基本情報

  • 会社名:ダルトン
  • 対応エリア:全国
  • テストの実施の有無:有
  • 所在地:東京都中央区築地5-6-10
    浜離宮パークサイドプレイス
  • 電話番号:03-3549-6810
  • URL:https://www.dalton.co.jp/

ダルトンの公式HPで
納入事例を見る

03-3549-6810

塗装現場など
様々なタイプの塗装ブースを国内外問わず依頼

アネスト岩田

アネスト岩田
引用元HP:アネスト岩田
https://www.anest-iwata.co.jp/index.html

取扱製品が対応する換気方法

局所
排気
集塵機

塗装現場に強い理由

  • ベンチュリブース・特殊ブースなど複数のブースを用意
  • 相談ができる営業所が日本のみならず世界22か国に存在

公式HPで排気装置の
ラインナップを見る

045-591-1111

アネスト岩田の特徴

特殊なブースも扱っており、塗装現場の換気に幅広く対応できる

塗装ブースに強く、国内外問わず幅広く事業を展開している「アネスト岩田」は、創業から100年近くにわたり愛されてきた老舗メーカーです。取り扱っている製品は主に、塗装ブース・コンプレッサ・真空機器・窒素発生装置・食品機器など。特に塗装・塗布用機械器具の製造販売に力を入れており、ベンチュリブース・乾式ブース・特殊ブース・調色ブースなど、豊富な種類のブースや関連機器を取り揃えているのが魅力です。
日本にとどまらず、アジアや欧米など世界22か国に営業所を設置。グローバルにシェアを広げているのも特徴の一つです。

取り扱い排気装置

塗装ブース ベンチュリーブースVB-F形、乾式ブースBB形、HYBRIDスクラバーブース ほか
集塵機 除塵集塵ブース

アネスト岩田の
基本情報

  • 会社名:アネスト岩田
  • 対応エリア:全国
  • テストの実施の有無:有
  • 所在地:神奈川県横浜市港北区新吉田町3176
  • 電話番号:045-591-1111
  • URL:https://www.anest-iwata.co.jp/

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045-591-1111

そのほかの排気装置
主要メーカーリスト

ここでは、2022年2月調査時点で、「排気装置」とGoogle検索した際にヒットしたポータルサイトに掲載されていた「粉塵や有害物質の排出を目的とした排気装置・集塵機」を取り扱っている22社について調査しました。
特徴や取り扱う排気装置についてまとめていますので、ぜひ会社選びの参考にして下さい。

対応エリア 全国・海外22か国
所在地 神奈川県横浜市港北区新吉田町3176
電話番号 045-591-1111
URL https://www.anest-iwata.co.jp/
対応エリア 全国
所在地 神奈川県横浜市港北区大豆戸町275
電話番号 045-401-1441
URL https://www.amano.co.jp/kankyo/index.php
対応エリア 日本・中国・台湾・韓国・東南アジア・北米・欧州
所在地 宮崎県西都市大字茶臼原291-7(本社)
電話番号 0983-42-1411
URL https://ulvac-kiko.com/

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確認しておきたい排気装置導入までの流れ

実際に排気装置を導入する際の流れをまとめました。
しっかりと確認し、設置まで漏れがないようにしましょう。また、必要書類の届出や点検など、各メーカーによってどこまでがサポート内なのかはさまざま。
なるべく一括して行ってくれるメーカーを選ぶのがおすすめです。

STEP.01
打ち合わせ・現地調査

打ち合わせ・現地調査

労働基準監督署からの指摘などで排気装置の取り付けが必要になったら、まずは打ち合わせを行います。
実際に排気装置を設置する場所の現地調査を行い、これによってどんな規模の排気装置が設置でき、どれくらいのコストがかかるのか、などを算出していきます。
また、排気装置を設置する現場の状態や、現場に存在する有害物質の種類なども確認していきます。

STEP.02
設計

設計

現地調査によって得られた現場の情報をもとに、専門の技術者が、実際に設置する排気装置の設計を行い、計画書や見積書を作成します。
労働基準監督署関連の打ち合わせといった面も、メーカーによってはサポートしているところがあります。こちらもメーカー選定のポイントの一つにするといいでしょう。

STEP.03
計画の届け

計画の届け

排気装置の工事にあたり、いくつかの届出が義務付けられています。必要な書類の届出を行いましょう。
それに伴い、図面・系統図・計算書といった各書類を用意する必要があります。
労働基準監督署への申請書類も必要になり、大変な作業となりますので、これらの届出の業務を代行してくれる排気装置メーカーを選ぶのをおすすめします。

STEP.04
施工

施工

一通りの届出や申請を終えたら、いよいよ排気装置の設置工事・施工を実施します。
工事後は試運転を行い、動作に問題がないか、きちんと排気できているかなどをしっかりと点検していきます。
点検に問題がなければ、性能報告書を作成し提出し、これで排気装置の導入となります。

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定期自主点検

定期自主点検

排気装置には、年に1度の定期自主点検が義務付けられています。
そのため、排気装置を設置した後は決められたチェック項目に従って定期自主点検を行い、報告書類を作成する必要が発生します。
しかし定期自主点検は、事業所によってはかなりの負担になります。そこで、自主点検まで標準でアフターサポートしてくれるメーカーを選ぶのがおすすめです。
ここでは、設置から定期自主点検まで一括で行うメーカーをご紹介します。

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こんな使い道もある
排気装置の設置事例

排気装置の設置箇所はその用途によって様々です。排気ガスや煙、粉塵などの有害物質が発生する場所は、排気装置の活躍の場になります。
ここでは、「工場の換気」「塗装作業場の換気」「溶接作業場の換気」「実践室の換気」「有機溶剤使用時の換気」それぞれケース別に、どのように排気装置が活用されているのかをご紹介します。

排気装置とは?
排気装置の基礎知識

排気装置は適切なメンテナンスを行わないと、装置の本来の役割を果たすことができません。メンテナンスをしないまま使い続けていると、ファンやポンプに汚れが蓄積し、作業者に健康被害が現れたり、排気装置が故障したりする恐れがあります。

排気装置は空気を排出する機能があり、換気扇は室内の空気を入れ替える機能があります。どちらも換気設備ですが、役割は異なります。どちらを設置するのかは、場所や目的によって異なります。分からないときは、業者に相談して決めましょう。

排気装置の設置については、排気方法が定められている自治体もあります。間違えた装置を導入しないよう、事前に確認しておかなければなりません。発生する有害物質や取り扱う薬品によっても設置する装置は異なるので注意しましょう。

排気装置のフードは多数の種類があり、それぞれ作業環境の向き不向きがあります。排気装置が有害物質を吸引・捕集する能力にも関わるため、適切なものを取り付けなくてはいけません。適応する作業環境に合わせて選びましょう。

塗装した際に発生する有害臭は、吸い込むと健康にリスクを及ぼす薬品が含まれている場合があります。安全な作業環境を整えるためには、塗装ブースを設けて排気装置を設置することが不可欠です。また、空気の流れをコントロールし、作業員が有害物質を吸引するリスクの低減に努めましょう。

塗料などに含まれる有機溶剤は、吸引すると中毒症状を引き起こすおそれがあります。法令でも厳しく規制されており、有機溶剤を取り扱う現場では、排気装置の設置が義務づけられています。規則に従い、作業員が安全に塗装できる環境を整えましょう。

排気装置は、運転中にトラブルを起こすことがあります。具体的には、排気風量不足、悪臭や異臭などが考えられるでしょう。ケースによっては、健康被害につながることもあるため十分な注意が必要です。メンテナンスの依頼先を慎重に検討しましょう。

集塵機と掃除機では目的が異なります。集塵機は空気中の粉塵などを吸引すること、掃除機は床に落ちているゴミを吸い込むことを目的としています。したがって、両者には、風量・吸引力・耐久性などの違いがあります。違いを理解して選択することが重要です。

有害物の飛散を防ぐため、局所排気装置に求められる風の速さを制御風速といいます。必要とされる制御風速は、有害物の種類や排気装置のフード形状で異なります。点検項目にも定められているため、詳細を理解して必要な制御風速を満たす必要があります。

抑制濃度は特化側等によって定められています。有害物の発生源周辺の濃度を測定し、測定の結果が定められた値以下であれば、作業者のばく露濃度を安全水準に保てるということになります。作業場の環境を安全に保つには、局所排気装置の抑制濃度が重要です。

労働安全衛生法によって、局所排気装置を設置する際には届け出ることが義務付けられています。届出には、図面や適用書など、いくつかの記載が必要です。届出は排気装置の設置業者に依頼することもできるので、相談してみてもよいでしょう。

局所排気装置が設置されていないことで、事故が起きることがあります。ここでは、事故の事例をいくつか紹介していますので、参考にしてみてください。局所排気装置の設置が義務付けられている場所には必ず設置をしましょう。

局所排気装置にフランジは絶対必要というわけではないですが、吸引力が弱いと感じたとき助けになります。フランジを付けることで、フランジ効果が期待できるからです。フランジ効果が出ると、吸引力がアップするため助けになります。

排気装置の点検について資格は不要ですが、局所排気装置等定期自主検査者研修コースの修了は受けたほうがいいでしょう。局所排気装置等定期自主検査者研修では、検査担当者として求められる知識と技術を研修します。

局所排気装置と安全キャビネットにも違いはあります。局所排気装置は有毒ガスを排気することで、作業者や室内循環を保護する装置です。安全キャビネットは、バクテリアやウイルスを取り扱うとき作業者や、環境や試料を保護します。

排気装置を設置するまでの流れについて紹介。問い合わせやヒアリングの際に押さえておきたいポイントや契約までのプロセスをまとめているので、スムーズな排気装置の設置を希望する人はぜひ参考にしてみてください。

空気清浄機は局所排気装置と同様に、「空間を清潔に保つ」などのイメージを持つでしょう。しかし、この2つには明確な違いがあるため、とくに有害物質を扱う工場の場合はそれぞれの特徴についてしっかりと確認しておく必要があります。

このページでは、排気装置の導入時に使える補助金や助成金を紹介。補助金と助成金の違いや、それぞれのメリット・デメリットなども解説しています。「できるだけお得に排気装置を設置したい」と考えている人は必見です。

排気装置は、フード・空気清浄機・ファン・ダクト・排気口で構成されます。排気口の役割は、施設内の空気を屋外へ排出することです。排気装置の排気口は、ルールを守って設置しなければなりません。ここでは、排気口設置のルールなどを解説しています。

排気装置のダクトは、吸引口にあたるフードから流入した空気を排気口へ送る管です。ファンを起点に、吸引ダクトと排出ダクトにわかれます。設置にあたっては、距離を短くするなどの配慮が必要です。ここでは、ダクトの役割と設置方法を解説しています。

環境基本法などに基づき、騒音の環境基準が設けられています。排気装置を設置するときは騒音にも気を付けなければなりません。排気装置の騒音はサイレンサーの設置などで対処できます。ここでは、騒音の環境基準と排気装置の騒音対策について解説しています。

空気清浄装置はフードから取り込んだ空気を排気ダクトから排出する前に清浄化する装置です。捕集する有害物質の状態により除塵装置と除ガス装置に分かれます。ここでは、空気清浄装置の概要と種類を解説しています。

排気装置の排風機は、フードから吸い込んだ空気を排気口から排出する動力源です。空気がダクトを通過するときに生じる圧力損失分を補うため必要になります。ここでは排風機の概要と設置のポイントを解説しています。

局所排気装置は発散箇所で有害物質を吸引して清浄化した空気を排出する装置、全体換気装置は清浄な空気を取り込んで有害物質を希釈する装置です。ここでは両者の概要と選択のポイントなどを解説しています。

粉じん障害防止総合対策は、粉じんにさらされている労働者の健康障害を防止する目的で実施されている対策です。事業者は粉じん障害防止総合対策を推進することを求められており、その対策の1つとして有効なのが排気装置の有効活用です。排気装置を活用して、適した粉じん障害防止総合対策を推し進めましょう。

排気装置を設置することで、VOC排出削減の効果が期待できます。地球のために、そして人々の健康のために、VOC排出抑制への自主的取組にも積極的に参加することには、さまざまなメリットがあります。排気装置によるVOC排出削減の役割をチェックしましょう。

プッシュプル排気装置は、発生させた気流によって有害物質の発散源から発散するヒュームを捕捉して、吸い込み側のフードに取り込んで排出するという仕組みの装置です。有害物質が発散する前に吸い込むことで、作業者の健康を守ります。動画撮影機能を搭載しているものであれば、作業記録用としても利用できるでしょう。

石綿飛散防止対策において、排気装置は、隔離された作業場内の空気が交換して石綿濃度を低減させる、作業場内を常に負圧に保つことで、汚染された空気を外に逃がさない、といった主に2つの役割を果たします。石綿飛散防止対策に従い、適合する排気装置を設置しましょう。

有機溶剤業務における局所排気装置設置には、例外となる規定があります。適用除外となった場合には、局所排気装置を設置する必要はありません。例外となるケースや適用除外となる範囲について、詳しくチェックしておきましょう。

排気装置の展示会に参加すると、実物を見て・触れて確かめられるだけでなく、参加している企業の担当者から、より詳しい話が聞けるというメリットがあります。展示会の開催情報はこまめにチェックし、ぜひ一度参加してみてください。

マイクロバブルを活用した排気装置は、有機系溶剤の分解や臭いの低減が可能になります。有害物質の排出を抑えたい工場などでは、フィルターを使わず空気をきれいにできるほか、排気装置の掃除や維持管理もスムーズになります。

排気装置に取り付けるフィルターは、排気の中に含まれる異物や塗料などを捕集して空気をきれいにするものです。形状や機能は排気装置に合わせて選び、特に自然発火などの災害を予防できる製品を選ぶことが大切です。

排気装置の設置場所は、いくつかの条件があります。排気が周辺環境や通行人の生活を妨げないこと、室内の気流や空調に影響しないことなどを考慮しましょう。ここでは、排気装置の設置場所に関する条件や注意点を詳しく紹介しています。

排気装置における排気量の計算は、囲い式と外付け式で異なります。いずれも制御風速に開口面積をかけあわせますが、囲い式では開口面積が小さいほど、外付け式では開口面から発散源までの距離が短いほど効率が良くなります。

ミストコレクターは、工作機械に使われる潤滑油がせん断を受けた際に発生する油の粒子を採り込み、捕集する装置です。健康被害や自然環境への悪影響を防ぐためにも、工作機械のある場所ではミストコレクターを活用しましょう。

燃焼式排気装置(RTO)とは、工場内で発生する排気を採り込んで燃焼させることで、その中に含まれている揮発性有機化合物(VOC)を処理し、脱臭する装置です。低コストでありながら効果的にVOCの除去が行えます。

移動式の排気装置とは、キャスター付きで移動しやすいタイプ、またはコンパクトなサイズ感で持ち運びができるポータブル形式の装置を指します。扱いやすさや軽さが特徴で、狭い環境や作業者が少ない場所で活躍します。

排気装置のスクラバーとは、排ガスを処理する装置の名称です。排気装置の内部に搭載されており、湿式と乾式の2種類に分けられます。除去したい排ガスの種類・成分に応じて適したスクラバーを選ぶことで、効率的に空気を清浄化できます。

工場などで活躍している排気装置は、購入以外にレンタルも可能です。自社でメンテナンスをする手間がかからず、装置を借りたい期間だけ借りられるため、作業環境によっては購入よりもコストがかからない方法といえるでしょう。

クリーンベンチとは、囲いがついていてろ過された空気を吹き付ける設備が搭載された作業台です。微生物やホコリなどが付着しないように、常にきれいな空気が吹き付けられています。卓上用や両面型など多種多様なタイプが揃っています。

排気装置に取り付ける活性炭フィルターは、活性炭を使用して有害物質の吸着効果を高めたフィルターです。排気ダクトがない装置やスポット排気にも利用でき、オフィスや工場などあらゆる場所の臭気対策に採用されています。

排気装置に搭載する風量制御システムには、CAV方式とVAV方式が挙げられます。一定風量に保つものがCAV方式、風量を環境にあわせて制御するものがVAV方式であり、作業環境などに応じてシステムを選ぶことが大切です。

局所排気装置は給気口やダクト、排風機などが搭載された装置で、屋外に空気を排出する設備が搭載されています。発散防止抑制装置は排気設備をもたず、有害物質を含んだ空気を清浄化して循環させる仕組みの装置です。

局所排気装置は有害な物質を含んだ空気を取り込んで清浄化し、排出する設備です。形状としては床に置いて使う床置き型、立ったまま作業ができるウォークイン型、机の上に置いて手元の発生源から有害物質を吸い込む卓上型に分けられます。

局所排気装置は室内の空気を吸い込んで清浄化し、屋外に排気します。給排気に加えて室温に合わせる温度調節にもエネルギーを必要とするため、電力の消費量が多くなってしまうのです。電力消費量の低減には省エネ対策が必要になります。

局所排気装置は、労働安全衛生法に定められている「作業環境測定」にかかわる重要な装置です。有機溶剤や粉じんなど、吸引すると人体に有害な物質を除去するために、作業場では発散抑制装置として局所排気装置を設置しなければなりません。

SDGsは2016年から2030年までの15年間に世界各国が取り組む17の目標の総称です。個人や企業もSDGsの項目から選んで心掛けとすることができ、製造業では健康や環境の保護・維持にかかわる項目が該当します。

局所排気装置に使用される軸流式ファンは、省電力で大風量を生み出せる装置です。遠心式ファンは風を採り込んだ部分と90度方向に吐き出す換気装置です。2つのファンの特徴を比較し、有害因子の種類に合わせて装置を検討しましょう。

集塵機のプレダスターは、集塵装置の設置前に前段装置として使用するものであり、設置しておくことで集塵装置の負荷を軽くできます。そのため、集塵装置に負荷がかかり過ぎている場合は、ぜひ検討してみてください。

集塵装置には、風量型と高圧型の2種類があります。風量型と高圧型ではそれぞれ異なる特徴があり、使うシーンも異なります。そのため、それぞれの特徴を把握して、自社に合った集塵装置を使用するようにしましょう。

局所排気装置に不備があると、従業員が危険にさらされます。そのため、きちんと届け出をして保全に努めることが重要であり、労働基準監督署からの定期監督が入った際には、不備の指摘を受けないようにしましょう。

インバータは、入力された直流を交流に変換する装置です。モーターの駆動を上げたり、無駄に電力を消費せずランニングコストを下げたりするメリットがあります。効率的に集塵機を活用したい場合はインバータを活用しましょう。

電気集塵機とは、電気の力で空気中に浮遊する粒子を吸い込む装置です。湿式と乾式、または両用のタイプがあり、性能やサイズなどさまざまな製品が揃っています。吸い込むものの種類や設置場所に合わせて導入を検討しましょう。

集塵機はダストへの着火や火花・火の粉の吸い込みによる火災のおそれがあります。他にも反応熱の蓄積や集塵機からの漏電といったさまざまな原因があるため、原因に合わせた対策をとることが火災防止のために重要です。

パルスジェットとは圧縮逆洗方式などとも呼ばれ、圧縮した空気(エアー)を内側からフィルターに噴射し、ダストを払い落とすクリーニング方式です。手動によるクリーニングの手間がかからず、フィルターの長寿命化にも貢献します。

集塵機は、空気にフィルターをくぐらせて汚れを捕集する設備です。フィルターの入口と出口では圧力が発生し、2つの箇所には圧力差(差圧)が生まれます。この差圧を確認することで、エネルギー損失の程度などが判断できます。

集塵機は工場や作業場の空気を清浄化するための設備で、減価償却の対象になります。耐用年数にしたがって経費を計上する必要があり、製品や業種ごとに耐用年数が異なります。不明点については管轄の税務署に確認が必要です。

集塵機で粉じんを捕集する際、「集塵機火災」と呼ばれるトラブルに注意が必要です。粉じんは静電気を発生させて、工場火災や爆発の原因になりうるため、除電器や湿式の集塵機を導入し、静電気対策を行いましょう。

エアロゾルとは、空気中に100μm以下の粒子が浮遊している状態です。環境によっては肺やその他の部位に健康被害をもたらす粉じんやばい煙が含まれます。そのような空気を清浄化する際は、エアロゾル対応の排気装置を導入しましょう。

コンタミとは「コンタミネーション」の略語で、混入や汚染といった意味をもつ言葉です。製品の製造現場で主原料以外の異物が混入することで、コンタミの予防には作業環境に適した排気装置や集塵機を選定し、設置することが大切です。

本体サイズが小さい集塵機です。作業台の下など、限られたスペースに設置できます。工場の各生産ラインに設置することも可能です。性能や機能は製品で異なります。目的や用途に合わせて選択することが大切です。

集塵機の遠隔操作は、離れた場所から電源を操作したり、風量を調整したりする機能です。作業員の負担軽減、作業効率の向上などが期待できます。情報通信技術を活用して、モニタリングを行えるものもあります。

ドローンを活用した集塵機の点検が行われています。主なメリットは、足場を組む必要がないため、コストを抑えられたり、高所作業を不要にできたりすることです。集塵機の点検を手軽に行えるようになります。

集塵機にはファンやパルスジェットなどが搭載されています。機器の大きさや環境によって通常の動作音が騒音となる可能性があり、異常が発生した際にも騒音が発生するおそれがあります。適切な対策を施して騒音を予防しましょう。

レーザー加工では、ゴムや木材などさまざまな材料を扱います。臭気の発生や溶融した金属が溶接ヒュームとなって作業者へ健康被害をもたらすリスクが考えられるため、集塵機を適切に使用し、空気を清浄化することが大切です。

空気中を浮遊する粉塵が可燃性の場合、着火源である火花や静電気をエネルギー源として粉塵爆発を起こすリスクがあります。爆発性粉塵を吸い込んで空気をきれいにする集塵機を活用し、災害のリスクを減らすことが大切です。

サイクロン式の集塵機は、機器内部で空気を旋回させ、空気中の粉塵や微粒子を集めて取り除く仕組みです。省スペースながら効率的に空気をきれいにできるため、限られたスペースの作業環境にも適しています。

IoTを活用した集塵機は、通常の集塵機に通信機能を追加し、遠隔操作やデータの蓄積・分析を可能にしたものです。実際にIoT集塵機を活用した事例もあり、省人化や人手不足の問題への対処に役立てられています。

大型の集塵機は、本体だけではなく吸排気口やフィルターなどの部品も大きく造られています。高効率に空気を清浄化できるので、粉塵が多く飛散する環境や、機械設備が大きく、小型の集塵機では対応が難しい場合に役立ちます。

集塵機のフィルターは、空気中を漂う粉塵や化学物質などを取り除く部品です。フィルターの種類によっては粒径の小さな物質にも対応できます。定格風量で粒径0.3μmの粒子を99.97%以上捕集できる「HEPAフィルター」が代表的な例です。

集塵機の性能は、吸い込む空気の量や、本体内部に蓄積できる汚れの容量を指します。吸い込み風量や必要風量を計算することで、集塵機に必要な性能を把握できます。サイズや機能だけでなく、性能面もよく比較して選ぶことが重要です。

バグフィルターは、ろ布と呼ばれるフィルターバッグを通して排ガスや空気中の汚れを捕集し、空気を清浄化する装置(またはフィルター)です。捕集する物質の特性に応じてろ布を選び、ろ布に付着した粒子を払い落とす方式を組み合わせて使用します。