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マイクロバブルを活用した排気装置

ここではマイクロバブルを使った排気装置を使用するメリットや、装置の特徴について紹介します。

排気装置にマイクロバブルを活用するメリット

環境対策や臭い防止に役立つ

化学物質などを含む臭気は、そのまま排出すると周辺の空気へと広がり近隣の住民や通行人の迷惑になってしまいます。

排気装置にマイクロバブルを搭載することで、有機系溶剤の分解や臭いの低減が可能に。

排気装置とその周辺に臭いがこもりにくく、臭気を減らした空気が外に排出され、工場や建物や周辺環境への配慮に役立てられます。

フィルターなどの費用を低減

有害物がマイクロバブルと接触することで分解され、加圧されると遠心分離をして不純物が減った状態で廃棄されるため、専用のフィルターを取り付けることなく空気をきれいにして排出できます。

有害物質を排出しないように、今まで取り付けていたフィルターなどを使う必要がなくなり、排気装置にかかっていた対策費用もカットできるでしょう。

排気装置の維持管理もスムーズ

自動的に不純物を遠心分離し、フィルターを取り付けなくてもきれいな空気を外に出せるので、排気装置自体の清掃や維持管理もスムーズに行えるようになります。

装置の維持管理に手間がかからなくなるため、生産性向上にも役立てられるでしょう。

マイクロバブルを活用した排気装置の特徴

食品や機械・印刷など幅広く活用可能

有機系溶剤やパテなどの粉じん捕集にマイクロバブル排気装置が活用されているケースです。

自動車工場では排気に含まれる塗料がマイクロバブルによって固まり、作業効率が向上しました。

参照元:ラジカル・エイト総研株式会社(http://www.techno-medical.co.jp/pdf/document16.pdf

市の基準と工場に合わせたカスタマイズ

悪臭やフィルターの目詰まり問題を解消するマイクロバブル排気装置を工場に導入した事例です。

川崎市の建設機械製作工場では、川崎市の環境基準に合わせるために既存のベンチュリーでは対応しきれず、マイクロバブル排気装置を導入。メーカーと共同テストを半年行ってから、自社工場に適合させるために大幅なカスタマイズを加えて装置を導入しました。

参照元:マイクロデザイン合同会社(http://micro-do.com/16890394848652

1ユニットに一式ずつ個別で導入

静岡県にある印刷会社では、複数ある工場の中でもっとも規制が厳しい工場にマイクロバブル排気装置を導入しました。工場は郊外にありますが、自主管理でVOC削減対策を実施していました。

今までは排気対策としてビニールカーテンや大型のフードを設け、コストがかかっていましたが、マイクロバブル排気装置を1ユニットに一式ずつ導入したところ、印刷の仕上がりを左右せず溶剤処理ができるようになりました。

参照元:マイクロデザイン合同会社(http://micro-do.com/16890432026398

まとめ

マイクロバブル排気装置はフィルターなどを使用する必要がなく、装置の清掃や維持管理にコストをかけずにクリーンな排気を可能にする装置です。

紹介したいくつかの事例では、工場などの環境に合わせたカスタマイズを行ったり、事前にテストやトライアルを行ったりと、様子をみながら導入を検討していました。

ぜひ、自社の環境に合うマイクロバブル排気装置を導入してみてはいかがでしょうか。

【設置場所別】
対応範囲が広い「排気装置」
メーカー3選

それぞれ排気装置の設置場所が違えば、機器の導入の際に検討するべきポイントも変わってきます。ここでは「製造現場」「研究現場」「塗装現場」それぞれの設置場所に合わせて、排気装置メーカー3社をご紹介します。
導入を考えている場所と排気装置の特徴を見比べて、自社に合った排気装置選びの参考になさってください

製造現場など
工場の環境整備空点検まで
全てお任せできる対応範囲の広さ
三陽保安産業
製造現場に強い理由
  • 装置の導入だけでなく工場全体の
    排気環境を整備
  • 新設時に必要な書類提出・自主検査
    まで代行

三陽保安産業の
公式HPを見る

研究現場など
ラボ環境の構想やコスト削減も
まとめて相談できる対応範囲の広さ
ダルトン
研究現場に強い理由
  • 清潔さが求められる研究機関の
    製品展開に特化
  • VAVシステムやクリーンブースも用意

ダルトンの
公式HPを見る

塗装現場など
様々なタイプの塗装ブースを国内外
問わず依頼できる対応範囲の広さ
アネスト岩田
塗装現場に強い理由
  • ベンチュリブース・特殊ブース
    など複数種類のブースを用意
  • 日本のみならず世界22カ国に
    営業所あり

アネスト岩田の
公式HPを見る

※選定基準:2022年2月調査時点で、「排気装置」とGoogle検索した際にヒットしたポータルサイト(※)に掲載されていた「粉塵や有害物質の排出を目的とした排気装置・集塵機」を取り扱っている22社のうち
①取り扱う排気装置・対応している換気の種類が豊富&導入からサポートまで行う「対応範囲が広い」会社
②排気装置以外の製品の取り扱いや環境全体の構想まで行う「対応範囲が広い」会社
③国内のみならず、海外に複数拠点を持つ「対応範囲が広い」会社 を選定しました。
※参照元:イプロス(https://www.ipros.jp/cg1/排気装置/)
※参照元:メトリー(https://metoree.com/categories/5056/)