ここでは、移動式の排気装置の特徴とメリット・注意点について詳しく紹介します。
移動式排気装置とは、コンパクトなサイズ感や移動に適したキャスター付きのものが主流です。
小型排気装置と呼ばれる装置にはさまざまなサイズが揃っていますが、必ずしも軽量とは限りません。一方、持ち手が付いているポータブルな排気装置は、重量感がなく手軽に持ち運べます。
囲い式や外付け式と呼ばれるものは、設置場所の内外に取り付けるため移動はできません。一方移動式排気装置は固定場所を確保する必要がなく、柔軟に使用場所を選べる点が特徴です。
移動式排気装置があれば、作業中に発生する粉じんなどの有害物質を効率的に吸着除去できます。装置によっては床面積が小さくても設置可能で、軽量なため作業者が1人しかいない環境にも適用できます。
小型の移動式排気装置はスペースをとらず、作業環境内の物を移動させる必要がありません。
コンパクトな排気装置は、固定式排気装置のように大掛かりな仕様ではありません。
作業環境にあわせて移動式排気装置を持ち込み、フィルターの状態をみながら交換できます。フィルターが汚れればすぐに交換できるので効率的です。
アンデックス株式会社の小型排気マンは、設置式と移動式の2種類に分けられます。「B-4HB」は防爆構造の有圧換気扇で、キャスターが付いているため工場や作業環境内を自由に移動できます。一体構造のため、組み立ての必要はありません。
アイリス株式会社のポータブル微粒子集塵排気装置 M9100シリーズは、作業環境を選びにくいキャスター付きの移動式排気装置です。軽量コンパクト設計で、AC100V・単相またはAV200V・三相で動作します。
MHI NUSEC株式会社(旧原子力サービスエンジニアリング株式会社)の小型局所排気装置(S-NAP)は、SUS304などの堅牢な素材でできた小型・軽量の排気装置です。小容量空間の換気に適しており、約15kgと軽いため片手での運搬が可能です。
移動式排気装置は手で持ち運べるもの、キャスター付きで簡単に押して移動できるものなどが揃っているため、作業環境にあわせて装置を選べます。
作業中に発生する粉じんや有害物質を効率的に九州するので、大型または固定タイプの排気装置が設置しにくい環境の作業に適しています。
それぞれ排気装置の設置場所が違えば、機器の導入の際に検討するべきポイントも変わってきます。ここでは「製造現場」「研究現場」「塗装現場」それぞれの設置場所に合わせて、排気装置メーカー3社をご紹介します。
導入を考えている場所と排気装置の特徴を見比べて、自社に合った排気装置選びの参考になさってください。