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パルスジェット式の集塵機とは?

パルスジェット(圧縮逆洗方式)を採用している集塵機は、手動での洗浄を行う必要がなくクリーンな状態を維持できます。パルスジェットの特徴、集塵機に導入すべき理由やメリットについて確認していきましょう。

パルスジェットとは?

パルスジェットは「圧縮逆洗方式」「圧縮空気逆洗方式」とも呼ばれ、圧縮したエアーをフィルターの内部に噴射して、表面に集まった粉じんやその他の汚れを払い落とすクリーニング方法です。

フィルターの入口と出口にできる圧力差(差圧)の値をチェックし、事前に設定した値になるとエアー圧が発生して、瞬時にフィルターの内側から汚れを払い落とす仕組みです。

差圧が感知されるたびにフィルターがきれいになるため、集塵機の集塵性能を落とさず安定的な運転が続けられます。

集塵機にパルスジェットが必要な理由

集塵機を稼働させると、フィルター表面に粉じん、チリ・ホコリ、微粒子などが付着します。一定量が溜まると手動で除去しなければなりませんが、パルスジェットを搭載することで自動化できるため、集塵機のクリーンアップにかかる手間を削減できます。

万が一フィルターが何らかの原因で損傷すると、集めた汚れが流出するおそれがあるため、フィルター自体も定期的な交換が必要になります。手動で清掃するタイプの集塵機はフィルターが汚れやすく、長寿命化のためには定期的な清掃が欠かせません。

一方、パルスジェット式集塵機は自動でフィルターの汚れを払い落とすため、清掃サイクルを念頭におく必要がなく、長寿命化が期待できます。

パルスジェット式の集塵機を使用するメリット

高い集塵効率を維持しやすい

パルスジェット式集塵機は、瞬時にエアー圧をかけてフィルターをきれいにする方式の設備です。手動によるフィルター清掃の手間がかからず、常に一定の集塵効率を維持できます。

フィルターの目詰まりによる機能低下も起きにくく、集塵機のパフォーマンスを落とさずに稼働し続けられる点がメリットです。

フィルター清掃・交換がスムーズ

フィルターの交換は手動で行わなければなりませんが、取り出しやすい構造の集塵機なら古いフィルター枠を取り出して新しいものを取り付けるシンプルな作業で交換が完了します。

稼働中は自動でフィルターを清掃し、交換しやすい構造の集塵機は、すべて手動で行うタイプの集塵機よりもクリーニングやメンテナンスの手間がかからないため、作業効率の向上や人件費の削減にも役立ちます。

まとめ

パルスジェットは、集塵機の維持管理で負担になりやすい清掃作業を自動化し、フィルターの長持ちにも貢献する仕組みです。フィルターの差圧値を事前に設定しておけば自動で溜まった汚れを払い落としてくれるので、何度もフィルター汚れを確認する手間がかかりません。

メンテナンスの頻度が定期的かつ必要な回数に抑えられる点も、パルスジェットの特長といえるでしょう。 当サイトではおすすめの設置業者をまとめているので、そちらも参考にしてみてください。

【設置場所別】
対応範囲が広い「排気装置」
メーカー3選

それぞれ排気装置の設置場所が違えば、機器の導入の際に検討するべきポイントも変わってきます。ここでは「製造現場」「研究現場」「塗装現場」それぞれの設置場所に合わせて、排気装置メーカー3社をご紹介します。
導入を考えている場所と排気装置の特徴を見比べて、自社に合った排気装置選びの参考になさってください

製造現場など
工場の環境整備空点検まで
全てお任せできる対応範囲の広さ
三陽保安産業
製造現場に強い理由
  • 装置の導入だけでなく工場全体の
    排気環境を整備
  • 新設時に必要な書類提出・自主検査
    まで代行

三陽保安産業の
公式HPを見る

研究現場など
ラボ環境の構想やコスト削減も
まとめて相談できる対応範囲の広さ
ダルトン
研究現場に強い理由
  • 清潔さが求められる研究機関の
    製品展開に特化
  • VAVシステムやクリーンブースも用意

ダルトンの
公式HPを見る

塗装現場など
様々なタイプの塗装ブースを国内外
問わず依頼できる対応範囲の広さ
アネスト岩田
塗装現場に強い理由
  • ベンチュリブース・特殊ブース
    など複数種類のブースを用意
  • 日本のみならず世界22カ国に
    営業所あり

アネスト岩田の
公式HPを見る

※選定基準:2022年2月調査時点で、「排気装置」とGoogle検索した際にヒットしたポータルサイト(※)に掲載されていた「粉塵や有害物質の排出を目的とした排気装置・集塵機」を取り扱っている22社のうち
①取り扱う排気装置・対応している換気の種類が豊富&導入からサポートまで行う「対応範囲が広い」会社
②排気装置以外の製品の取り扱いや環境全体の構想まで行う「対応範囲が広い」会社
③国内のみならず、海外に複数拠点を持つ「対応範囲が広い」会社 を選定しました。
※参照元:イプロス(https://www.ipros.jp/cg1/排気装置/)
※参照元:メトリー(https://metoree.com/categories/5056/)