パルスジェット(圧縮逆洗方式)を採用している集塵機は、手動での洗浄を行う必要がなくクリーンな状態を維持できます。パルスジェットの特徴、集塵機に導入すべき理由やメリットについて確認していきましょう。
パルスジェットは「圧縮逆洗方式」「圧縮空気逆洗方式」とも呼ばれ、圧縮したエアーをフィルターの内部に噴射して、表面に集まった粉じんやその他の汚れを払い落とすクリーニング方法です。
フィルターの入口と出口にできる圧力差(差圧)の値をチェックし、事前に設定した値になるとエアー圧が発生して、瞬時にフィルターの内側から汚れを払い落とす仕組みです。
差圧が感知されるたびにフィルターがきれいになるため、集塵機の集塵性能を落とさず安定的な運転が続けられます。
集塵機を稼働させると、フィルター表面に粉じん、チリ・ホコリ、微粒子などが付着します。一定量が溜まると手動で除去しなければなりませんが、パルスジェットを搭載することで自動化できるため、集塵機のクリーンアップにかかる手間を削減できます。
万が一フィルターが何らかの原因で損傷すると、集めた汚れが流出するおそれがあるため、フィルター自体も定期的な交換が必要になります。手動で清掃するタイプの集塵機はフィルターが汚れやすく、長寿命化のためには定期的な清掃が欠かせません。
一方、パルスジェット式集塵機は自動でフィルターの汚れを払い落とすため、清掃サイクルを念頭におく必要がなく、長寿命化が期待できます。
パルスジェット式集塵機は、瞬時にエアー圧をかけてフィルターをきれいにする方式の設備です。手動によるフィルター清掃の手間がかからず、常に一定の集塵効率を維持できます。
フィルターの目詰まりによる機能低下も起きにくく、集塵機のパフォーマンスを落とさずに稼働し続けられる点がメリットです。
フィルターの交換は手動で行わなければなりませんが、取り出しやすい構造の集塵機なら古いフィルター枠を取り出して新しいものを取り付けるシンプルな作業で交換が完了します。
稼働中は自動でフィルターを清掃し、交換しやすい構造の集塵機は、すべて手動で行うタイプの集塵機よりもクリーニングやメンテナンスの手間がかからないため、作業効率の向上や人件費の削減にも役立ちます。
パルスジェットは、集塵機の維持管理で負担になりやすい清掃作業を自動化し、フィルターの長持ちにも貢献する仕組みです。フィルターの差圧値を事前に設定しておけば自動で溜まった汚れを払い落としてくれるので、何度もフィルター汚れを確認する手間がかかりません。
メンテナンスの頻度が定期的かつ必要な回数に抑えられる点も、パルスジェットの特長といえるでしょう。 当サイトではおすすめの設置業者をまとめているので、そちらも参考にしてみてください。
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