ここでは、排気装置をレンタルするメリットと、レンタル可能な排気装置の一例を紹介します。
排気装置のような機械装置は、土地や建物と同じく取得価額が20万円を超えるものの場合「固定資産税」がかかります。
一般的に、土地・建物・建物附属設備・機械装置・工具器具備品・車両運搬具・ソフトウェアなどの取得価額が20万円以上の資産を取得した場合に固定資産として計上されます。
レンタル利用の場合、排気装置や部品などの所有権はレンタル会社にあります。レンタルにかかった料金は「経費」の扱いとなり、固定資産税はかかりません。
排気装置を自社で維持管理しようとすると、設備の稼働期間や買い替え、メンテナンスのコストを考慮しなければなりません。
一方、レンタルでは必要な装置を必要な期間だけ借りられるため、すべてを自社で揃える必要がなく整備が行き届いた装置をすぐに導入できます。メンテナンスのコストも最小限に抑えられます。
排気装置を購入して設置する場合、導入前の相談から設置工事、アフターメンテナンスまで一定の期間がかかってしまいます。
レンタルであれば、新しい機種や状況に合わせた装置を選んで、必要な期間のみ導入できます。最短で1日だけのレンタルに対応しているサービスも選べるため、スポット作業で排ガスが発生するケースに有効です。
装置が故障すると、原因や内容の特定、メーカー・修理会社への連絡、交換部品の在庫確認、稟議、発注といった手順で代替機を確保しなくてはなりません。
レンタルの場合、装置が故障したときはすぐに代替機を用意してもらえます。社内・社外での手続きが不要なため、レンタル会社に連絡を入れて代替機の到着を待ち、通常通りに業務が続けられます。
アズワン株式会社(AXEL)では、アルバック機工株式会社の高真空排気装置をレンタル品として取り扱っています。VPC-051は低コストタイプの卓上型で、コンパクトなサイズ感のためスペースをとらずに設置できます。取り扱い、保守点検が容易なためレンタル機器に適しています。
菅機械工業株式会社(スガキカイ)では、アスベスト・RCF・ダイオキシン・鉛(橋梁等)工事に活躍する負圧除塵装置 HEPA-AIRE® H2KMAをレンタル品として取り扱っています。
熱負荷自動停止機能を搭載し、オプション品のインテークチャンバーを装着すれば吸気ダクトの使用が可能です。
排気装置は細かい粉じんやホコリ、有害な物質排ガスを含んだ空気をきれいにするために欠かせない装置です。
自社で保有する場合は導入までの初期費用と、導入後の維持費やメンテナンス費がかかりますが、レンタル品は必要な期間のみ借りられるため負担が少なく、コストを削減したい場合におすすめです。
それぞれ排気装置の設置場所が違えば、機器の導入の際に検討するべきポイントも変わってきます。ここでは「製造現場」「研究現場」「塗装現場」それぞれの設置場所に合わせて、排気装置メーカー3社をご紹介します。
導入を考えている場所と排気装置の特徴を見比べて、自社に合った排気装置選びの参考になさってください。