ここでは、世界的な取り組みとして認知されている「SDGs」の概要と、SDGsを達成するために活用される局所排気装置の役割について紹介します。
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、2016年から2030年までの15年間で世界が達成すべき共通目標のことです。
17ある目標のうち、各国が達成すべき目標は異なります。国レベルでの目標設定のほかに、地方自治体・事業者・団体・個人とそれぞれがSDGsに取り組んでいます。
企業には、利益を追求するだけではなく労働者の安全や健康を守り、事業活動にかかわる人々や環境への配慮が必要になります。広い視点で目標を設定することで、世界が目指すSDGsの達成に貢献します。
SDGsは17の目標から構成されており、事業者が意識したい目標もあります。特に製造業では、社内に向けての取り組みと社外(環境や社会)への取り組みに分けて考え、目標を設定することが大切です。
SDGs目標の3番目「すべての人に健康と福祉を」は、有害な物質を取り扱う企業や事業者が、労働者の健康を守り安全かつ健康に作業ができるように意識すべき項目です。
局所排気装置は、厚生労働省が定める「労働安全衛生法」において設置が義務づけられています。労働者の健康を守るために、適切な設置と点検を実施しなければなりません。
SDGs目標の11番目「住み続けられるまちづくりを」は、すべての人が居住するのに十分で安全な家に住めるように、持続可能な居住をゴールとして設定された目標です。
ものづくりを行っている事業者では、工場や作業場の周辺にある住宅地や居住空間の空気や環境に影響を与えないように、環境の改善や点検を実施しなければなりません。
労働安全衛生法でも規定されていますが、健康被害のおそれがある物質や因子を取り扱っている事業者は、人々の健康と暮らしに配慮するため、全体換気装置や局所排気装置を設置する必要があります。
SDGs目標の12番目「つくる責任つかう責任」は、3R(リデュース・リユース・リサイクル)を含む、省エネや資源にかかわる目標です。
「持続可能」という観点でみると、省エネだけを意識するのではなく、ものづくりなどに持続的に取り組めるよう、環境にも配慮しなければなりません。
局所排気装置は有害物質を吸引し、清浄化して屋外に空気を排出する装置です。有害物質をそのまま屋外に放出せず、環境に配慮するための装置として設置を検討しましょう。
「持続可能」とは、地球環境と資源を将来に残していくために目標を設定して取り組むことで、現在の状態が持続できることを意味しています。
SDGsは国だけではなく、事業者や個人が個々に設定すべき目標です。化学物質や粉じんなどが発生する現場では局所排気装置を活用し、安全な居住空間や労働者の健康を維持する必要があるのです。
当サイトではおすすめの設置業者をまとめているので、そちらも参考にしてみてください。
それぞれ排気装置の設置場所が違えば、機器の導入の際に検討するべきポイントも変わってきます。ここでは「製造現場」「研究現場」「塗装現場」それぞれの設置場所に合わせて、排気装置メーカー3社をご紹介します。
導入を考えている場所と排気装置の特徴を見比べて、自社に合った排気装置選びの参考になさってください。