なるほど納得”排気装置”の世界 » 排気装置とは?排気装置の基礎知識 » 排気装置によるVOC排出削減

排気装置によるVOC排出削減

VOC排出削減は、人の健康への影響が懸念されている今の時代、重要な課題となっています。ここではVOCの排出削減の必要性と排気装置によるVOC排出削減の役割を小秋します。

VOCの排出削減とは?

VOCとは、揮発性有機化合物のことです。浮遊粒子状物質及び光化学オキシダントによる大気汚染の状況は深刻を極めており、人の健康への影響が懸念され続けています。

VOCも浮遊粒子状物質及び光化学オキシダントの原因の1つです。揮発性を有しており、大気中で気体状となる有機化合物の総称がVOCと呼ばれています。トルエン・キシレン・酢酸エチルなどもVOCの1つとされています。

そこで大気汚染防止法では9項目に分けて、一定規模以上の施設が揮発性有機化合物排出施設として定められており、VOCの排出・飛散の抑制に関する施策は、VOCの排出規制である「直接規制」と事業者が行うVOCの排出・飛散抑制の取り組みである「自主的取組」と組み合わせ、効果的に実施すること、とされています。

揮発性有機化合物排出施設は、適した排出基準が守られていない場合、さまざまな命令がなされます。

VOC排出削減に対する排気装置の役割

排気装置はVOC排出量の抑制に役立つことが知られています。VOC排出削減に役立つのは、局所排気装置と呼ばれる排気装置です。局所排気の風量を適した量にすることで、排出力の削減効果が高まります。

局所排気装置の形式には、側方外付け式と囲い式の2種類があります。洗浄装置の場合は、囲い式の方が、風が内部に舞い込みづらく、VOC排出量が大幅に小さくなると考えられています。

まとめ

VOC排出量の規制は、人々の健康を守り、そして地球全体の環境を守るためにも考えていかなくてはいけない大きな課題です。適した排気装置を導入することで、VOC排出量が大幅に削減できます。

自主的取組を積極的に実施することは、塗料や洗浄剤などの無駄な排出を防いで使用力が減らせる、においが減って作業環境が良くなる、苦情の原因となっている悪臭の飛散を抑えるなど、その他のメリットもたくさんあります。

排気装置を使って、排出するVOCを減らせる工夫を行いましょう。

なお、当サイトではおすすめの設置業者をまとめているので、そちらも参考にしてみてください。

排気装置・集塵機の
主要メーカーリストを見る

【設置場所別】
対応範囲が広い「排気装置」
メーカー3選

それぞれ排気装置の設置場所が違えば、機器の導入の際に検討するべきポイントも変わってきます。ここでは「製造現場」「研究現場」「塗装現場」それぞれの設置場所に合わせて、排気装置メーカー3社をご紹介します。
導入を考えている場所と排気装置の特徴を見比べて、自社に合った排気装置選びの参考になさってください

製造現場など
工場の環境整備空点検まで
全てお任せできる対応範囲の広さ
三陽保安産業
製造現場に強い理由
  • 装置の導入だけでなく工場全体の
    排気環境を整備
  • 新設時に必要な書類提出・自主検査
    まで代行

三陽保安産業の
公式HPを見る

研究現場など
ラボ環境の構想やコスト削減も
まとめて相談できる対応範囲の広さ
ダルトン
研究現場に強い理由
  • 清潔さが求められる研究機関の
    製品展開に特化
  • VAVシステムやクリーンブースも用意

ダルトンの
公式HPを見る

塗装現場など
様々なタイプの塗装ブースを国内外
問わず依頼できる対応範囲の広さ
アネスト岩田
塗装現場に強い理由
  • ベンチュリブース・特殊ブース
    など複数種類のブースを用意
  • 日本のみならず世界22カ国に
    営業所あり

アネスト岩田の
公式HPを見る

※選定基準:2022年2月調査時点で、「排気装置」とGoogle検索した際にヒットしたポータルサイト(※)に掲載されていた「粉塵や有害物質の排出を目的とした排気装置・集塵機」を取り扱っている22社のうち
①取り扱う排気装置・対応している換気の種類が豊富&導入からサポートまで行う「対応範囲が広い」会社
②排気装置以外の製品の取り扱いや環境全体の構想まで行う「対応範囲が広い」会社
③国内のみならず、海外に複数拠点を持つ「対応範囲が広い」会社 を選定しました。
※参照元:イプロス(https://www.ipros.jp/cg1/排気装置/)
※参照元:メトリー(https://metoree.com/categories/5056/)