空気中にはさまざまな物質が含まれています。環境によっては健康被害を及ぼす可能性のある物質も浮遊しており、物質の性質に合った排気装置選ぶことが大切です。
ここでは、エアロゾルの人体への影響と、エアロゾルに対応した排気装置を紹介します。
「エアロゾル」とは、空気中に100μm以下の粒子が飛散・浮遊している状態を指す言葉です。
エアロゾルの中には微細な固体や液体の粒子などが含まれ、花粉・胞子・砂じんといった自然由来の物質のほかに、人工物から出たホコリや粉じん、その他の物質が含まれています。
人体に健康被害をもたらす物質として、ガス状の物質が反応によって粒子に転換した「二次粒子」や、物質の燃焼によって発生する「ばい煙」が含まれることあり、有害物質を排出する場所では空気を清浄化する排気装置が必要です。
粒子の中で0.1μm以下のサイズは高性能なフィルターを使っても取り除きにくいとされる「ナノ粒子」と呼ばれ、環境や人体にさまざまな被害をもたらす可能性が指摘されています。
エアロゾルには、粒子のサイズが大きく捕集が容易に行えるものから、ナノ粒子と呼ばれる捕集が難しいものまでが含まれています。
捕集された物質は空気中から取り除かれるため人体への影響リスクは軽減されますが、サイズが小さなエアロゾルはさまざまな健康被害をもたらします。
エアロゾルによって考えられる影響は次のとおりです。
エアロゾル粒子のうち、捕集されていないものはその場にいる作業者などの呼吸器から体内に入り、じん肺や気道炎などの障害を引き起こすことがあります。
エアロゾルに含まれる物質がアレルゲンとして認識されるとアレルギーを引き起こし、物質によっては中毒症状や発ガン、肺などの臓器への影響もリスクとなります。
0.15μmまたは0.3μmの粒子を99.97%捕集する集塵フィルターを搭載し、有害物質や放射性物質を含む粉じんを捕集する排気装置です。
軽量・コンパクト・可搬型で、低騒音かつ低振動。キャスター付きで、本体を手軽に移動できます。
バグフィルター式よりもコンパクトで省スペースな湿式タイプの集塵機です。
水を使って粉じんを捕集する湿式のため、粉じん爆発や集塵機火災のリスクを減らします。カスタムメイド設計に対応し、可動式や設置スペースに合わせたサイズの設計・提案が可能です。
エアロゾルにはさまざまな物質が含まれており、肺などの臓器に被害を与える有害物質には特に注意が必要です。
作業環境の清浄化と健康被害防止のために、高精度なフィルターを搭載した集塵機や、捕集したパーティクルを飛散させない湿式集塵機の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
当サイトではおすすめの設置業者をまとめているので、そちらも参考にしてみてください。
それぞれ排気装置の設置場所が違えば、機器の導入の際に検討するべきポイントも変わってきます。ここでは「製造現場」「研究現場」「塗装現場」それぞれの設置場所に合わせて、排気装置メーカー3社をご紹介します。
導入を考えている場所と排気装置の特徴を見比べて、自社に合った排気装置選びの参考になさってください。