排気装置は、粉じん障害防止総合対策において大きな役割を果たしています。ここでは、粉じん障害防止総合対策とはどのようなものなのか、粉じん障害防止総合対策における排気装置の役割とは何かを解説します。
粉じん障害防止総合対策は、粉じんにさらされている労働者の健康障害を防止する目的で実施されています。令和5年~9年度までの5年間は「第10次粉じん障害防止総合対策」として行われています。
じん肺新有所見労働者の発生状況や9次にわたる粉じん障害防止対策の推進状態を踏まえて、労働者の安全と健康を守るために、事業者が講じなければならない措置のうち特に実施すべき措置は「粉じん障害を防止するため事業者が重点的に講ずべき措置」として示されました。
じん肺所見がみられる労働者は減少傾向にあるものの、依然として発生しており、遅発性疾病であるじん肺に対して長期的に取り組んでいく必要性を鑑みて、引き続き粉じんばく露防止対策を行うことが重要であると考えられています。
粉じん障害防止総合対策を推進するうえで、重要な役割を果たすのが、排気装置です。排気装置を設置することにより、粉じんが吸引され、作業者が吸い込む量は大きく減少するでしょう。
ただし、大事なのは排気装置が正しく設置されており、適した方法で使用されていることです。作業場の大きさと比較して排気装置が小さい、空気の流れに適した位置に設置されていない…というような問題があると、排気装置があっても粉じん障害防止総合対策ができているとはいえません。
排気装置の見直しも含め、粉じん障害防止総合対策に取り組んでいく必要があります。
粉じん障害防止総合対策は、作業者の健康を守るために大切な対策です。排気装置を適した場所に適した大きさで設置すると、人が粉じんを吸い込む前に排気装置が吸い込んでくれます。粉じんを吸い込む量が減り、作業者の健康を守ることができるでしょう。
粉じん障害防止総合対策を推進するために、排気装置の見直しをおすすめします。
なお、当サイトではおすすめの設置業者をまとめているので、そちらも参考にしてみてください。
それぞれ排気装置の設置場所が違えば、機器の導入の際に検討するべきポイントも変わってきます。ここでは「製造現場」「研究現場」「塗装現場」それぞれの設置場所に合わせて、排気装置メーカー3社をご紹介します。
導入を考えている場所と排気装置の特徴を見比べて、自社に合った排気装置選びの参考になさってください。