大型塗装ブースは、大型製品を塗装する空間であり、局所排気装置に分類されます。本記事では大型塗装ブースの概要や、製品事例などをご紹介します。
車両や航空機など、大型製品の製造過程で必要な塗装作業を行うためのブースです。塗装ブースを設置しないと、塗料カスの飛散や臭気の発生により、工場内の環境が悪化します。監督署から指導が入り、対応しなければ作業が継続できなくなる可能性があるため、塗装ブースの設置が求められます。
大型塗装ブースは、作業内容に応じたサイズで設計されるケースが多くあります。塗装対象や工場の広さに適したサイズで設計すれば、既存の環境を活かした導入が可能です。
まず、大型塗装ブースを提供する企業に問い合わせ、購入の可否を確認します。既存サイズを提供する企業でも、まず問い合わせを行い、その後購入手続きに進む流れが一般的です。その後、必要なサイズで設計・製造を行い、納品されます。
ある企業は、大型の破砕機をはじめさまざまな機器を製造する上で、塗装作業も行っていました。塗料カスの飛散や臭気により工場環境が悪化し、監督署から指導を受けたため、早急な対策が求められました。そこで大型塗装ブースを設置した結果、塗料の飛散や臭気の問題が解消され、監督署の承認を得て、作業環境が改善されました。
参照元:株式会社吉田工業公式HP(https://www.k-yoshida.co.jp/sj-26.html)
以下のページにて、吉田工業の塗装ブースについてさらに詳しく解説しています。ぜひこちらも参考にしてください。
ある企業が提供する大型塗装ブースは、顧客の作業内容に合わせて設計・設置されます。照明の配置や正面扉の設置など、要望に応じたカスタマイズが可能です。また、塗装ブースに使用する照明や各種ファンなどの設備は、すべて国内メーカー製を採用しています。
参照元:株式会社バンザイ公式HP(https://www.banzai.co.jp/dcms_media/other/I070_BLB.pdf)
大型車両や鉄道車両、航空機など、大型ワークに対応した塗装ブースです。天井に広いフィルターを設置し、空気の流れを調整します。車両が出入りする扉には、気密性と防煙性能を備えた電動シャッターを標準装備しています。
参照元:アンデックス株式会社公式HP(https://www.andex.co.jp/works/cab-747/)
受注生産の大型塗装ブースです。既存のサイズ以外に、別注サイズの製作にも対応しています。別注サイズは、見積書作成後に発注を検討できます。排気ダクトや照明は標準装備していません。
参照元:OSG-CLUB(https://www.osg-club.com/?pid=169374283&srsltid=AfmBOooReBFCfBhyQFzh58cPI-F_K59HaKxGjNdZ6W-yOdIk_xbdDZ1H)
大型対象物の塗装では、オーバースプレーミスト(余剰塗料)や臭気が発生するため、塗装ブースの設置が求められます。オーダーメイドに対応する企業もあるため、作業環境や用途に応じた塗装ブースの導入を検討しましょう。
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それぞれ排気装置の設置場所が違えば、機器の導入の際に検討するべきポイントも変わってきます。ここでは「製造現場」「研究現場」「塗装現場」それぞれの設置場所に合わせて、排気装置メーカー3社をご紹介します。
導入を考えている場所と排気装置の特徴を見比べて、自社に合った排気装置選びの参考になさってください。