本記事では、集塵機のプレダスターの概要やトラブルをプレダスターが解決した事例について詳しく解説します。
プレダスターとは、主集塵装置の設置前に前段装置として使うものであり、集塵機に支障が出るような固形物や火の粉などを捕集する装置です。
プレダスターを使用することで、フィルターの目詰まり防止も可能です。また、圧力損失が低く、処理ガスの整流作用などもあります。
なにより、プレダスターを使用することによって主集塵装置に粉塵以外のものが入り込まないため、主集塵装置の安定した稼働が可能になる点が特徴です。
粉塵量が多く、集塵機のフィルター目詰まりが頻発して困っていた事例です。プレダスターを設置することによって粉塵気に届く前にかなりの量の粉塵をプレダスターが捕集でき、バグフィルターには微粉しかいかなくなりました。
そのため、頻繁に起こっていたフィルターの目詰まりが低減し、火災発生のリスクも抑えられました。
パイプ製造メーカーでは、パイプのカットや面取り加工を行わなければならず、そういった場合に切断くずが出て困っている事例です。
また、切断時に切削油をかけることからパイプ内に切削油や切断くずが残ってしまう点も問題となっていました。
しかし、プレダスターの設置によって集塵機に行く切断くずの量を低減することができました。そのため、集塵機の負担が大きく減りました。
また、大量に出ていた切削油に関しては、グリースフィルターを内蔵することによって集塵することが可能となり、さらに集塵機の負担軽減につながっています。
冬場に集塵機を使用すると、フィルターが目詰まりを起こす事例です。冬場に集塵機を使用することでフィルターが目詰まりを起こしてしまうのは、静電気が発生するためです。
目詰まりが起こるときれいに掃除をしなくては集塵機の稼働に支障が出てしまいますが、そのためには人員を割かなくてはなりません。
頻繁に目詰まりが起こってしまうと、その分費用と手間、時間がかかります。また、冬場でなくても小麦粉などを取り扱う食品業では常に集塵機に静電気が発生してしまうこともあり、そうなってくると冬場以外にも生産効率が落ちてしまいます。
そういった場合にプレダスターを設置することで、集塵機に行く粉の量を減らし、同時に集塵機に静電気対策を行ってフィルターの目詰まりを低減させました。
本記事では、集塵機の前に設置するプレダスターについて詳しく解説してきました。集塵機のフィルターの目詰まりは、発生してしまうと集塵機の機能に影響が出てしまい、生産効率の低下も招きます。
そのため、すぐに掃除をする必要がありますが、掃除のために時間が割かれるだけでなく、粉類であれば静電気の発生や粉じん爆発の危険もあるでしょう。
そういった危険を回避するためにも、プレダスターを設置して、集塵機の負担を軽減し、フィルターの目詰まりを起こしにくくしましょう。適切にプレダスターを使用することで、生産効率を上げるだけでなくさまざまなリスクを減らせます。
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