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集塵機の火災原因と対策とは

集塵機は、空気中に舞うさまざまな粒子を1ヶ所に捕集する装置です。設備を導入するにあたり、チェックしておきたい火災のトラブルについて、原因と対策を詳しくみていきましょう。

集塵機の使用中に火災が起きる原因

集塵機の使用中は、次のような原因で火災が発生することがあります。

可燃性の粉じんやガスが空気中に浮遊し、集塵機に集められると、そのダスト自体が火災の発生源となります。「ダストへの着火」は、可燃性のダストに火の粉や火花が入り込むことで着火し、火災になる仕組みです。

作業場でガソリンなどが漏洩すると、空気との混合気体となり静電気などで着火することがあります。また、反応熱の蓄積や熱移動・蒸気圧減少といった、集塵機の内部で起こる変化にも注意が必要です。

集塵機の火災対策

こまめな清掃・除去

集塵機に集められたダストを放置していると、火災事故につながるおそれがあります。

吸引口の周辺は確実に清掃し、捕集した粉じんが内部に堆積していないかを確認のうえ、清掃を行ってください。

帯電防止材を活用する

帯電防止フィルターを取り付けることで、静電気や火花の発生を抑えてダストへの着火を防ぎます。

定期的なメンテナンス

集塵機は内部の不具合や故障、老朽化といったトラブルで火災を起こす場合があります。機器メーカーが推奨する頻度で定期的に点検し、必要に応じて修理や部品の交換などを行いましょう。

冷却装置を取り付ける

反応暴走型と呼ばれる、反応熱の蓄積による火災を防止するためには、冷却装置が有効です。反応熱を冷却して除去することで、集塵機内での火災を予防します。

火の粉が吸い込まれる環境では、水による消火が有効です。水ミストが噴射される設計の湿式集塵機には、吸い込まれた火花や火の粉を内部で消火するものもあります。

火災予防の心掛け

低沸点の液体を扱う際には、急激な熱移動が起きないように注意します。

常温の場合でも、低沸点の液体が高圧の場合には急激に圧力が下がらないように注意しましょう。

有機溶剤や化学物質を溜めておくタンクやドラム缶内は、着火源を近づけないように注意し、直射日光による加熱・光化学反応が起きないように対策をとってください。

まとめ

集塵機で燃えやすい物質を集めるときは、防火対策や防爆対策が必要です。

集塵機火災を予防するためには、ダクトや集塵機内部に粉じんを溜めこみすぎないことも重要です。

定期的な清掃点検に加えて、冷却装置や帯電防止材の活用やメンテナンス、着火源を近づけないといった工夫で火災を予防しましょう。

【設置場所別】
対応範囲が広い「排気装置」
メーカー3選

それぞれ排気装置の設置場所が違えば、機器の導入の際に検討するべきポイントも変わってきます。ここでは「製造現場」「研究現場」「塗装現場」それぞれの設置場所に合わせて、排気装置メーカー3社をご紹介します。
導入を考えている場所と排気装置の特徴を見比べて、自社に合った排気装置選びの参考になさってください

製造現場など
工場の環境整備空点検まで
全てお任せできる対応範囲の広さ
三陽保安産業
製造現場に強い理由
  • 装置の導入だけでなく工場全体の
    排気環境を整備
  • 新設時に必要な書類提出・自主検査
    まで代行

三陽保安産業の
公式HPを見る

研究現場など
ラボ環境の構想やコスト削減も
まとめて相談できる対応範囲の広さ
ダルトン
研究現場に強い理由
  • 清潔さが求められる研究機関の
    製品展開に特化
  • VAVシステムやクリーンブースも用意

ダルトンの
公式HPを見る

塗装現場など
様々なタイプの塗装ブースを国内外
問わず依頼できる対応範囲の広さ
アネスト岩田
塗装現場に強い理由
  • ベンチュリブース・特殊ブース
    など複数種類のブースを用意
  • 日本のみならず世界22カ国に
    営業所あり

アネスト岩田の
公式HPを見る

※選定基準:2022年2月調査時点で、「排気装置」とGoogle検索した際にヒットしたポータルサイト(※)に掲載されていた「粉塵や有害物質の排出を目的とした排気装置・集塵機」を取り扱っている22社のうち
①取り扱う排気装置・対応している換気の種類が豊富&導入からサポートまで行う「対応範囲が広い」会社
②排気装置以外の製品の取り扱いや環境全体の構想まで行う「対応範囲が広い」会社
③国内のみならず、海外に複数拠点を持つ「対応範囲が広い」会社 を選定しました。
※参照元:イプロス(https://www.ipros.jp/cg1/排気装置/)
※参照元:メトリー(https://metoree.com/categories/5056/)