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集塵機の静電気対策とは

空気中の粉じんを捕集する際に注意したいものの一つが、集塵機火災と呼ばれるトラブルです。火災の原因はさまざまですが、予防のためには静電気対策が必要です。ここでは、静電気によって起こりうるトラブルと集塵機の静電気対策を紹介します。

集塵機に静電気が発生する原因

集塵機は粉じんやチリ・ホコリなどさまざまなものを吸い込みます。集められた粉体同士が摩擦や剥離を起こすと電荷が発生し、摩擦帯電や剥離帯電と呼ばれる現象を引き起こします。

摩擦帯電は2つの物体が擦り合うことで静電気が発生する現象です。剥離帯電は接触していた2つの物体が離れたときに静電気が発生する仕組みです。

参照元:一般社団法人静電気学会(http://www.iesj.org/content/files/pdf/papers/13/13-1-37.pdf

集塵機に静電気が発生した際に起こり得るトラブル

集塵機内で静電気が発生すると、帯電によって多くの粉じんが集まるため、フィルターが目詰まりを起こしやすくなります。静電気の火花から火災が起きると、集塵機が出火原因となり工場火災や爆発に発展するおそれもあります。

機器の内部で火災が発生すると、目視で気づきにくく初動が遅れることがあります。その結果、火災が大きくなり外へと延焼してしまうのです。

2001年1月9日に工場で起きた集塵機火災では、フィルターに付着した粉じんから静電気が発生し、静電気の蓄積によって火災が2度にわたり発生しました。

このトラブルでは、静電気による火災と考えられていたため対策を施しましたが、その後も同じ集塵機から火災が起きたため、吸引した鉄粉の自然発火など複合的な要因も含めた対策が講じられました。

参照元:一般社団法人消防防災科学センター(https://www.isad.or.jp/pdf/information_provision/information_provision/no81/68p.pdf

集塵機に有効な静電気対策

湿式集塵機の採用

安全に集塵機を使用するためには、防爆対策と呼ばれる火災や爆発の対策が不可欠です。湿式集塵機は、粉じんを水などの液体で捕集して湿気を与え、静電気のリスクを抑えることができます。

静電気除去装置の搭載

静電気除去装置は、除電器(イオナイザー)などの名称で知られる装置です。既存の集塵機に取り付けるだけで内部のイオンを中性な状態に近づけ、静電気の発生を抑えます。

静電気を応用した電気集塵機

電気集塵機とは、空気中に含まれる粉じんなどにマイナスの電荷を与えて、プラスの高圧電極に引き寄せる集塵機です。空気をただ吸い込むだけでなく、電荷を与えることで効率的に汚れを捕集し、空気をきれいにします。

さまざまなガスや粉じんに対応でき、フィルターの清掃や交換もしやすい捕集方法です。

まとめ

集塵機は作業環境の空気を清浄化するために欠かせないものですが、大量の粉じんが集まると、静電気による火災のリスクが高まります。

静電気火災のおそれがある現場では、湿式集塵機や除電器を導入し、防爆対策を実施しましょう。

当サイトではおすすめの設置業者をまとめているので、そちらも参考にしてみてください。

【設置場所別】
対応範囲が広い「排気装置」
メーカー3選

それぞれ排気装置の設置場所が違えば、機器の導入の際に検討するべきポイントも変わってきます。ここでは「製造現場」「研究現場」「塗装現場」それぞれの設置場所に合わせて、排気装置メーカー3社をご紹介します。
導入を考えている場所と排気装置の特徴を見比べて、自社に合った排気装置選びの参考になさってください

製造現場など
工場の環境整備空点検まで
全てお任せできる対応範囲の広さ
三陽保安産業
製造現場に強い理由
  • 装置の導入だけでなく工場全体の
    排気環境を整備
  • 新設時に必要な書類提出・自主検査
    まで代行

三陽保安産業の
公式HPを見る

研究現場など
ラボ環境の構想やコスト削減も
まとめて相談できる対応範囲の広さ
ダルトン
研究現場に強い理由
  • 清潔さが求められる研究機関の
    製品展開に特化
  • VAVシステムやクリーンブースも用意

ダルトンの
公式HPを見る

塗装現場など
様々なタイプの塗装ブースを国内外
問わず依頼できる対応範囲の広さ
アネスト岩田
塗装現場に強い理由
  • ベンチュリブース・特殊ブース
    など複数種類のブースを用意
  • 日本のみならず世界22カ国に
    営業所あり

アネスト岩田の
公式HPを見る

※選定基準:2022年2月調査時点で、「排気装置」とGoogle検索した際にヒットしたポータルサイト(※)に掲載されていた「粉塵や有害物質の排出を目的とした排気装置・集塵機」を取り扱っている22社のうち
①取り扱う排気装置・対応している換気の種類が豊富&導入からサポートまで行う「対応範囲が広い」会社
②排気装置以外の製品の取り扱いや環境全体の構想まで行う「対応範囲が広い」会社
③国内のみならず、海外に複数拠点を持つ「対応範囲が広い」会社 を選定しました。
※参照元:イプロス(https://www.ipros.jp/cg1/排気装置/)
※参照元:メトリー(https://metoree.com/categories/5056/)