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大型の集塵機

ここでは、大型集塵機の仕組みや用途、小型集塵機との違い、製品の事例について紹介します。

大型の集塵機とは?

大型集塵機の仕組み

大型集塵機は、吸引口・フィルター・排気口など各部品が大きく造られています。ホースやノズルなどの部品や作動のためのバッテリー類も、通常の製品より大きくなります。

大型集塵機の用途

大型集塵機は、粉塵などが大量に飛散する場所や、大型の機械設備とともに使われることが多い機械です。

窓を開けられないスペースにも適しており、効率的に空気を清浄化できます。

小型集塵機との違い

大型集塵機は、一般的な集塵機よりも大きく、集塵効率が高いことが特徴です。空気中に含まれるチリ・ほこり・粉塵をハイパワーで除去します。

大型集塵機の製品事例

さまざまな排ガス性状に対応する集塵機の事例

溶解炉・鋳造プラント・食品製造・建材加工・医薬品製造といったさまざまな排ガス性状の集塵に対応する大型集塵機です。

一般粉塵はもちろんのこと、高温ガスにも対応。フィルターの長さは6,500mm、風量は3,000㎥/minで、省スペース設計となっています。

参照元:新東工業株式会社(https://www.sinto.co.jp/product/environment/dust/lineup/medium_large/

トンネル坑内換気用集塵機の事例

大断面トンネル仕様の集塵機です。換気が難しい坑内において、大量に飛散する粉塵を効率的に捕集し、坑内換気を実施します。

風量は1200m³/min、フィルターは自動再生式のため30,000時間の使用が可能です。インバーター運転により、任意の風量に設定できるのでコストダウンや省力化にも貢献します。

参照元:株式会社流機エンジニアリング(https://www.ryuki.com/products/products-513-2/

高温有害ガスを除去する集塵機の事例

高温焼却ガスの中に含まれるダイオキシンや酸性ガス、重金属その他の微粒子を除去する集塵機です。

900℃以上の高温焼却ガスに水を噴射して200℃以下に急速冷却することで、ダイオキシンが発生しやすい温度帯を短時間のうちに通過し、発生を抑制します。冷却水は蒸発するため排水処理も不要です。

集塵機内にバグフィルターを搭載し、効率的に有害物質を吸着除去。重金属などを含むダストは溶出防止剤を添加し、乾燥ダストとして排出します。

参照元:アマノ株式会社(https://www.amano.co.jp/kankyo/product/dc/dc_l/hgd.html

二次公害の予防にも配慮された集塵機の事例

高圧エアーによるジェットパルス噴射方式を採用した集塵機です。

コンパクトでランニングコストが低い設計に加え、ダスト払い落とし機構にジェットパルス噴射方式を採用したことで、安定性にも優れています。フィルターには捕集効率の高いフェルト材を採用し、騒音を抑えるために本体と消音器が一体化した構成となっています。

参照元:株式会社了生(https://www.ryosei-gc.co.jp/pp.html

まとめ

大型集塵機は、一般的な集塵機よりもサイズが大きく造られていますが、ランニングコストや騒音に配慮した高効率な製品を選べます。

設置する場所や、集塵の対象物との相性をみながらコストパフォーマンスや性能にも注目し、製品を選んでみてはいかがでしょうか。

当サイトでは、排気装置のメーカーごとに製品情報を掲載しています。実際の設置事例や基礎知識も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

爆発性粉塵用の集塵機について詳しく見る

【設置場所別】
対応範囲が広い「排気装置」
メーカー3選

それぞれ排気装置の設置場所が違えば、機器の導入の際に検討するべきポイントも変わってきます。ここでは「製造現場」「研究現場」「塗装現場」それぞれの設置場所に合わせて、排気装置メーカー3社をご紹介します。
導入を考えている場所と排気装置の特徴を見比べて、自社に合った排気装置選びの参考になさってください

製造現場など
工場の環境整備空点検まで
全てお任せできる対応範囲の広さ
三陽保安産業
製造現場に強い理由
  • 装置の導入だけでなく工場全体の
    排気環境を整備
  • 新設時に必要な書類提出・自主検査
    まで代行

三陽保安産業の
公式HPを見る

研究現場など
ラボ環境の構想やコスト削減も
まとめて相談できる対応範囲の広さ
ダルトン
研究現場に強い理由
  • 清潔さが求められる研究機関の
    製品展開に特化
  • VAVシステムやクリーンブースも用意

ダルトンの
公式HPを見る

塗装現場など
様々なタイプの塗装ブースを国内外
問わず依頼できる対応範囲の広さ
アネスト岩田
塗装現場に強い理由
  • ベンチュリブース・特殊ブース
    など複数種類のブースを用意
  • 日本のみならず世界22カ国に
    営業所あり

アネスト岩田の
公式HPを見る

※選定基準:2022年2月調査時点で、「排気装置」とGoogle検索した際にヒットしたポータルサイト(※)に掲載されていた「粉塵や有害物質の排出を目的とした排気装置・集塵機」を取り扱っている22社のうち
①取り扱う排気装置・対応している換気の種類が豊富&導入からサポートまで行う「対応範囲が広い」会社
②排気装置以外の製品の取り扱いや環境全体の構想まで行う「対応範囲が広い」会社
③国内のみならず、海外に複数拠点を持つ「対応範囲が広い」会社 を選定しました。
※参照元:イプロス(https://www.ipros.jp/cg1/排気装置/)
※参照元:メトリー(https://metoree.com/categories/5056/)