ここでは、大型集塵機の仕組みや用途、小型集塵機との違い、製品の事例について紹介します。
大型集塵機は、吸引口・フィルター・排気口など各部品が大きく造られています。ホースやノズルなどの部品や作動のためのバッテリー類も、通常の製品より大きくなります。
大型集塵機は、粉塵などが大量に飛散する場所や、大型の機械設備とともに使われることが多い機械です。
窓を開けられないスペースにも適しており、効率的に空気を清浄化できます。
大型集塵機は、一般的な集塵機よりも大きく、集塵効率が高いことが特徴です。空気中に含まれるチリ・ほこり・粉塵をハイパワーで除去します。
溶解炉・鋳造プラント・食品製造・建材加工・医薬品製造といったさまざまな排ガス性状の集塵に対応する大型集塵機です。
一般粉塵はもちろんのこと、高温ガスにも対応。フィルターの長さは6,500mm、風量は3,000㎥/minで、省スペース設計となっています。
大断面トンネル仕様の集塵機です。換気が難しい坑内において、大量に飛散する粉塵を効率的に捕集し、坑内換気を実施します。
風量は1200m³/min、フィルターは自動再生式のため30,000時間の使用が可能です。インバーター運転により、任意の風量に設定できるのでコストダウンや省力化にも貢献します。
高温焼却ガスの中に含まれるダイオキシンや酸性ガス、重金属その他の微粒子を除去する集塵機です。
900℃以上の高温焼却ガスに水を噴射して200℃以下に急速冷却することで、ダイオキシンが発生しやすい温度帯を短時間のうちに通過し、発生を抑制します。冷却水は蒸発するため排水処理も不要です。
集塵機内にバグフィルターを搭載し、効率的に有害物質を吸着除去。重金属などを含むダストは溶出防止剤を添加し、乾燥ダストとして排出します。
高圧エアーによるジェットパルス噴射方式を採用した集塵機です。
コンパクトでランニングコストが低い設計に加え、ダスト払い落とし機構にジェットパルス噴射方式を採用したことで、安定性にも優れています。フィルターには捕集効率の高いフェルト材を採用し、騒音を抑えるために本体と消音器が一体化した構成となっています。
大型集塵機は、一般的な集塵機よりもサイズが大きく造られていますが、ランニングコストや騒音に配慮した高効率な製品を選べます。
設置する場所や、集塵の対象物との相性をみながらコストパフォーマンスや性能にも注目し、製品を選んでみてはいかがでしょうか。
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それぞれ排気装置の設置場所が違えば、機器の導入の際に検討するべきポイントも変わってきます。ここでは「製造現場」「研究現場」「塗装現場」それぞれの設置場所に合わせて、排気装置メーカー3社をご紹介します。
導入を考えている場所と排気装置の特徴を見比べて、自社に合った排気装置選びの参考になさってください。