排気装置の設置には多額の費用が必要になるため、「なるべくお得に導入したい」と考えている企業も多いでしょう。ここでは、排気装置を設置するときに使える補助金や助成金についてまとめています。
工場の安全衛生環境向上を目的に、特定の設備を設置・購入した際に発生した費用の一部を補助する制度です。こちらの補助金制度は、安全装置の設置だけでなく修理の場合も補助の対象となるのがポイント。そのため、これから排気装置を設置しようと思っている企業はもちろん、現在使用している排気装置からの入れ替えではなく修理を希望する企業も利用できます。
ただし、設備によっては規格や法令に則っているかを確認しなければならず、労働基準監督署へ計画書の提出が必要なものも。補助を申請する際に計画書の写しが必要となるので、あらかじめ用意しておくと良いでしょう。
排気装置、ボイラー、墜落制止用器具、移動式クレーン用巻過防止装置、保護帽、動力プレスマシン、工場の作業の安全装置、防塵・防毒マスクなど。
※墜落制止用器具に関して、登山用や海外メーカーなどは補助の対象外。
参照元:あんしん財団_職場の環境改善のための補助金制度申請手続のご案内
設備導入の際に補助金や助成金という言葉を聞きますが、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。ここからは、それぞれの特徴を紹介しています。
補助金は、期間内に申込をして審査に通ればお金をもらえる制度です。産業の復興ならびに技術開発を目的に用意されているケースがほとんどで、経済産業省系の制度で主に使用されます。
また、補助金制度というと、「借りたお金は返さなければならないのでは?」などのイメージが強いでしょう。しかし、補助金には返済義務がありません。支給額は助成金よりも高い傾向にあるので、返済しなくて良いのは大きなメリットだといえます。支給額が大きいため、経費の適用範囲が広いのもポイントです。
助成金は、条件をクリアすれば必ずお金がもらえる制度です。雇用関係または研究開発型の助成金があり、主に厚生労働省系の制度で使用されます。必要書類を用意したり期限内に申請しなければならない補助金に対して、比較的簡単な申し込みで誰でもお金を受け取れるのがポイントです。
その反面、補助金よりも支給額が少ない、人気の高い助成金は募集期間が短くなるなどのデメリットが。また、使用した経費が全額支給されるとは限らない点にも注意しましょう。
排気装置の設置には、装置本体以外にも作業費や既存装置の撤去費などがかかります。トータル費用が大きくなりやすいので、補助金や助成金を使って上手に設置するのが重要です。
ただし、排気装置を設置する際に使える補助金や助成金の種類は、そこまで多くはありません。また、需要の高い助成金制度は申込期間が短縮される恐れがあるため、適宜情報をチェックしましょう。
なお、当サイトではおすすめの設置業者をまとめているので、そちらも参考にしてみてください。
それぞれ排気装置の設置場所が違えば、機器の導入の際に検討するべきポイントも変わってきます。ここでは「製造現場」「研究現場」「塗装現場」それぞれの設置場所に合わせて、排気装置メーカー3社をご紹介します。
導入を考えている場所と排気装置の特徴を見比べて、自社に合った排気装置選びの参考になさってください。