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プッシュプル換気装置と局所排気装置の違いとは?

本記事では、プッシュプル換気装置と局所排気装置の概要と、それぞれの違いについて解説します。

プッシュプル換気装置とは?

プッシュプル換気装置は、室内の空気を効率的に入れ替えることを目的とした換気システムです。外からきれいな空気を取り入れる「プッシュフード」と、室内の汚れた空気を外へ出す「プルフード」の2つで構成されていて、合わせて使うことで有害物質を廃棄します。

プッシュプル換気装置のメリットは、きれいな空気を取り入れつつ、汚れた空気を効率的に排気することで、室内の空気を清浄に保てる点です。また、空気を送り込むことと排気を同時に行うため、エネルギー消費を抑えられます。また、冷暖房と連携することで温度調整がしやすく、臭いや有害物質をスムーズに排気できる点も利点です。

デメリットは、性能の高い換気システムを導入する必要があるため、初期費用が大きくなる点です。また、換気装置に設置されているフィルターやファンなどのメンテナンスに手間がかかります。ファンや温風機の音が気になる場合があることも、デメリットの一つと言えます。

プッシュプル換気装置について、以下のページで詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

プッシュプル換気装置について詳しく見る

局所排気装置とは?

局所排気装置は、工場などの特定の場において、局所的に有害物質や汚染物質を排気するための換気装置です。室内全体ではなく、発生源の近くで有害物質や臭いを効果的に取り除きます。

主な構成は、キャプチャヘッドと呼ばれる吸引口と、吸い込んだ有害物質を排気装置に送るためのダクト、ダクトを通じて有害物質を排気するファン、排気する前に有害物質をろ過するフィルターや洗浄装置です。

局所排気装置のメリットは、特定の発生源に焦点を当てることで、有害物質を効率的に排気できる点です。科学薬品を取り扱っている場所や溶接の作業場で発生する煙などを、局所的に取り除きます。これによって、発生源の安全性を向上させる点もメリットです。

デメリットは、吸引口やダクトを配置するため設置場所に制約がある点や、フィルターやダクトのメンテナンスの手間がかかる点です。また、状況によって局所排気装置だけでは対応しきれない可能性がある点も、デメリットだといえます。

局所排気装置について、以下のページで詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

局所排気装置について詳しく見る

プッシュプル換気装置と局所排気装置の違い

空気の流れ

プッシュプル換気装置は給気と室内全体の排気を行うのに対し、局所排気装置は排気機能のみを持ち、局所的に有害物質を除去する点が異なります。また、プッシュプル換気装置は給気によって有害物質を効率よく排気できるため、排気効果に優れています。

コストの違い

プッシュプル換気装置は給気機能を搭載しているため、導入コストが高くなります。一方、局所排気装置はシンプルな構成であるため、比較的低コストで導入可能です。

まとめ

プッシュプル換気装置と局所排気装置は、排気の方法やコストに違いがあります。設置したい場所や目的、予算などに応じてどちらを選ぶか検討しましょう。

当サイトでは、排気装置のメーカーごとに製品情報を掲載しています。実際の設置事例や基礎知識も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

【設置場所別】
対応範囲が広い「排気装置」
メーカー3選

それぞれ排気装置の設置場所が違えば、機器の導入の際に検討するべきポイントも変わってきます。ここでは「製造現場」「研究現場」「塗装現場」それぞれの設置場所に合わせて、排気装置メーカー3社をご紹介します。
導入を考えている場所と排気装置の特徴を見比べて、自社に合った排気装置選びの参考になさってください

製造現場など
工場の環境整備空点検まで
全てお任せできる対応範囲の広さ
三陽保安産業
製造現場に強い理由
  • 装置の導入だけでなく工場全体の
    排気環境を整備
  • 新設時に必要な書類提出・自主検査
    まで代行

三陽保安産業の
公式HPを見る

研究現場など
ラボ環境の構想やコスト削減も
まとめて相談できる対応範囲の広さ
ダルトン
研究現場に強い理由
  • 清潔さが求められる研究機関の
    製品展開に特化
  • VAVシステムやクリーンブースも用意

ダルトンの
公式HPを見る

塗装現場など
様々なタイプの塗装ブースを国内外
問わず依頼できる対応範囲の広さ
アネスト岩田
塗装現場に強い理由
  • ベンチュリブース・特殊ブース
    など複数種類のブースを用意
  • 日本のみならず世界22カ国に
    営業所あり

アネスト岩田の
公式HPを見る

※選定基準:2022年2月調査時点で、「排気装置」とGoogle検索した際にヒットしたポータルサイト(※)に掲載されていた「粉塵や有害物質の排出を目的とした排気装置・集塵機」を取り扱っている22社のうち
①取り扱う排気装置・対応している換気の種類が豊富&導入からサポートまで行う「対応範囲が広い」会社
②排気装置以外の製品の取り扱いや環境全体の構想まで行う「対応範囲が広い」会社
③国内のみならず、海外に複数拠点を持つ「対応範囲が広い」会社 を選定しました。
※参照元:イプロス(https://www.ipros.jp/cg1/排気装置/)
※参照元:メトリー(https://metoree.com/categories/5056/)