ここでは、IoTを活用した集塵機について、活用の目的や実際の活用事例を紹介します。
IoTとは「Internet of Things(モノのインターネット)」という意味の言葉で、日常生活で使用する物品をインターネットに接続し、データの送受信を可能にする技術です。
具体的には、次のような機能とメリットがあります。
集塵機に振動センサーを取り付け、モーターなどの振動を値として記録・常時監視します。センサーによってデータがパソコンなどに送信され、グラフとして記録されます。無人でも異常振動をリアルタイムに検知できる機能です。
IoTを使用すれば、集塵機の風量を制御できます。リモコン以外にもスマートフォンなどの端末から風量を調節できるので、集塵機から離れた場所にいても風量の調節が行えます。
リモート操作・リモートモニタリングとも呼ばれ、パソコンやスマートフォンから電源や風量などの操作ができます。その場にいなくても集塵機の稼働状況をみながら操作を変更できます。
エラーとメンテナンスの履歴を記録する機能です。どのような異常がいつ(何時に)発生し、その後いつメンテナンスしたかを可視化できます。履歴管理を必要とする現場で役立つ機能です。
集塵機の故障や不具合の兆候を早期に検知して、修理交換のタイミングを知らせる機能です。不具合や故障が発生する前に予防保全が行えるため、機器の長寿命化に役立ちます。
溶解炉の工場で、粉塵を取り除くための集塵機に振動センサーを取り付け、高所点検にドローンを活用した事例です。IoTによる常時監視と迅速な点検体制を整え、更にエアカーテンや臭気センサーを組み合わせて環境設備を充実させました。
参照元:株式会社大紀アルミニウム工業所(https://www.dik-net.com/csr/environment/e_initiatives/)
スマートフォン・パソコンから電源操作や風量制御ができる集塵機の事例です。フィルターに目詰まりや異常が発生したときにも、リアルタイムに端末へ通知します。メンテナンス履歴を自動で記録・保存することで、作業者による個別管理の手間や負担を軽減する仕組みです。
参照元:エムジオット株式会社(https://www.incom.co.jp/products/detail.php?company_id=13994&product_id=105816)
近年の製造業にみられる人員確保の問題、人件費の増加に対応するために、IoT技術を取り入れたモニタリングシステムを搭載した集塵機です。24時間365日、複数のパラメーターをモニターし、データをクラウドで管理します。メンテナンスの予測、実施記録の蓄積、アラートの自動メール通知機能を搭載しています。
IoTは、集塵機の性能を更に向上させて無人化や省人化をかなえられる技術です。
データの常時監視やグラフ化など、作業者だけでは難しいモニタリングや異常の検知を自動的に行い、夜間や休日にも対応します。
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