有害物質や微粒子などを扱う現場では、安全な環境を確保し、それを維持していく必要があります。グローブボックス型の局所排気装置は密閉性と操作性を兼ね備えており、さまざまな分野で活用されている装置です。
ここでは、特徴や仕組み、代表的な製品事例などを解説します。
グローブボックスは他の局所排気装置とは異なり、作業空間と外部を高い密閉性で隔てる構造を持つ排気装置です。装置の手前には作業用の開口があり、固定されたグローブを介して作業を行います。
ドラフトチャンバーと同様に囲い式の装置であり、作業者が直接有害物質に触れることなく作業できる設計となっています。
グローブボックスの内部は圧力が周囲よりも低い陰圧の状態になっており、内部の空気が外部に漏れ出すのを防げる仕組みとなっています。また、装置内部の空気はボックス奥に設置されているフィルターを通して浄化されながら排気されるため、外部環境への影響を低減する設計が採用されています。
グローブボックス型の排気装置は科学研究機関や製造業など、さまざまな分野で活用されています。科学実験では毒性のある化合物を取り扱うこともありますが、グローブボックス型の排気装置は作業者や周囲の環境への影響を抑えるために用いられ、危険な薬品や物質の取り扱いが必要となる幅広い用途で活躍します。
ドラフトチャンバーも同様に局所排気装置の一種ですが、グローブボックス型とは構造や用途が大きく異なります。ドラフトチャンバーは全面が半密閉型となってはいるものの、完全に密閉された状態ではありません。
環境によっては外気が装置の内部に入り込むケースもあります。また、万が一内部の空気が外に漏れ出した時のことを考えると、毒性の高い物質を扱う作業には、より密閉性の高い装置が推奨されます。
一方、グローブボックス型は全体が完全に密閉されているのが特徴です。グローブを通して作業するため、作業中に外部の空気や微粒子が内部に入り込むことはありません。
用途に応じた装置選定が求められます。
ドラフトチャンバーについては以下で詳しく紹介しているので、こちらもご覧ください。
高い気密性を有するグローブボックス型の局所排気装置です。高性能HEPAフィルターを給気・排気の両系統に備えることで、環境汚染や作業者への曝露を効果的に低減します。
軽量でコンパクトな構造が採用されています。
参照元:リカケンホールディングス株式会社(https://kiki.saisachi.com/equipment/products/4579)
脱酸素環境や脱水分環境の構築、遠隔操作などの用途で使用されているグローブボックス型局所排気装置です。置換型または排気型から選択できるほか、カスタマイズにも対応しています。
参照元:株式会社ダルトン(https://www.dalton.co.jp/product/detail/laboratory/air_ventilation_system/glove_box/glove_box/GB-R)
グローブボックス型局所排気装置は、密閉構造により、作業中の汚染リスクを抑える設計となっています。用途によってはドラフトチャンバーでは対応ができず、グローブボックス型局所排気装置が必要になる場合もあります。
導入にあたっては、目的や作業内容に応じて適切な製品を選定することが重要です。
当サイトではおすすめの設置業者をまとめているので、そちらも参考にしてみてください。
それぞれ排気装置の設置場所が違えば、機器の導入の際に検討するべきポイントも変わってきます。ここでは「製造現場」「研究現場」「塗装現場」それぞれの設置場所に合わせて、排気装置メーカー3社をご紹介します。
導入を考えている場所と排気装置の特徴を見比べて、自社に合った排気装置選びの参考になさってください。