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排気装置の空気清浄装置(除塵・除ガス装置)

ここでは、排気装置に設けられている空気清浄装置の概要と種類を解説しています。

空気清浄装置(除塵・除ガス装置)の役割とは?

排気装置に取り付けられる空気清浄機は、有害物質を含む空気を排気ダクトから排出する前に清浄化する装置です。排気装置のフードから流入した空気は、ファンで作られたエネルギーによりダクト内を搬送されて排気ダクトから大気中に排出されます。

空気清浄装置は、有害物質を搬送するダクトに取り付けることが一般的です。つまり、排気装置は、フード・吸引ダクト・空気清浄装置・ファン・排気ダクトで構成されることになります。空気清浄装置は、有害物質の状態により除塵装置と除ガス装置に分かれます。

空気清浄装置(除塵・除ガス装置)の種類

除塵装置

有害物質が粉塵やヒューム(微粒子)などのときに用いられる空気清浄装置です。除塵の原理により以下の種類などに分かれます。

重力除塵装置は、自らの重さで落ちてきた粉塵などを集める空気清浄装置です。前置き除塵装置として使用します。慣性力除塵装置は空気の流れを変えても粉塵などはそのまま進むこと(慣性の法則)を利用した空気清浄装置です。重力除塵装置と同じく、前置き除塵装置として利用します。これらの魅力は、設備費・運転費がかかりにくいことです。

遠心力除塵装置は、空気を回転させたときに生じる遠心力で内壁にぶつかった粉塵などを捕集する空気清浄装置です。除去した粉塵を回収しやすいなどの強みがあります。ただし、付着性の強い粉塵などには向いていません。また、風速が不足すると、粉塵などをうまく分離できなくなってしまいます。

濾過除塵装置は、フィルター(ろ布)で粉塵などを捕集する空気清浄装置です。幅広い粉塵などを捕集できる点が魅力といえるでしょう。1ミクロン以下の粉塵も捕集できます。多くの工場などで用いられている空気清浄装置です。ただし、フィルターが目詰まりする、補集した粉塵が再飛散するなどの恐れもあります。また、付着性の強い粉塵や水分の多い粉塵には向いていません。

除ガス装置

有害物質がガスや蒸気の場合に用いられる空気清浄装置です。湿式除ガス装置と乾式除ガス装置に分かれます。湿式除ガス装置は、液体にガスを通して有害物質を取り除く、あるいは中和する空気清浄装置、乾式除ガス装置は活性炭などにガスを通して有害物質を取り除く、あるいは無害化する空気清浄装置です。

まとめ

空気清浄装置は、排気装置のフードから取り込まれた空気を排気ダクトから排出する前に清浄化する装置です。有害物質が粉塵などのときに用いられる除塵装置とガスなどのときに用いられる除ガス装置に分かれます。さまざまな種類があるため、目的などにあわせて選択することが重要です。

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※参照元:イプロス(https://www.ipros.jp/cg1/排気装置/)
※参照元:メトリー(https://metoree.com/categories/5056/)