塗装を行う工場での排気装置や換気の事例から、塗装作業場に排気装置を設置する重要性やどのようなメーカーを選べばよいのかをまとめました。事例は工場の外部に有害物や悪臭が拡散したケースや、スラッジや粉塵の回収処理などについて紹介します。
塗料のオーバースプレー分が、ブース内に充満していました。法令でも塗料ミストにまみれないように排気して、綺麗な空気を給気すること、さらには風速や風量も決められていますので、それらに従って運用できる設計をしました。また、塗装従事者を危険から守り、近隣にも塗料が散布しないよう、フィルターがきちんと機能するよう考慮しました。
参照元:マイクロデザイン公式HP(http://micro-do.com/15815606337604)
単なる換気やフィルターだけでは、工場の外部に有害物や悪臭を拡散させ、近隣に迷惑が掛かります。最悪操業停止や工場移転も考えなければなりませんので、綺麗に浄化してから排気する仕組みが必要ですが、コスト面も考慮しなければなりません。
そこでマイクロバブル方式で、溶剤物質を酸化分解することで、臭いも乾燥した塗料の粉塵問題も解決できました。
参照元:マイクロデザイン公式HP(http://micro-do.com/15815606337604)
塗料スラッジや粉塵の回収処理は、湿式スクラバーやフィルター式の場合、塗料が乾くと再飛散して外部へ排出されてしまいます。
きれいに取りきるためには、フィルター交換や装置内部のこまめな清掃が必要になっていきます。費用対価を考えて、凝固剤やオート捕集できるスラッジ処理装置を検討するといいでしょう。
参照元:マイクロデザイン公式HP(http://micro-do.com/15815606337604)
私たちの生活に溢れる製品のほとんどが塗装されたものです。その塗装には、様々な化学薬品が使用されていて、人が直接嗅いではいけないものもあり、作業員と周辺の環境を守るため、労働安全衛生法の有機溶剤中毒予防規則・特定化学物質等障害予防規則に局所排気装置の設置の義務が明記されています。ただし正面開口部の制御風速や排気口の開放の高さなどには条件があり、安全を確保した排気設備の設計を行う必要があります。また届出の作成と定期点検も必要です。
塗装用ブースと排気装置は、塗料が飛び散らないことも重要ですが、乾いた塗料や悪臭が外部に散布しないようにしっかり捕集、または浄化できる仕組みがある装置を考えなければなりません。フィルターの交換や清掃のしやすい機械、乾燥した塗料の回収のしやすさも検討する必要があり、それぞれに合った装置を選べるように多くの選択肢があるメーカーに相談しましょう。
それぞれ排気装置の設置場所が違えば、機器の導入の際に検討するべきポイントも変わってきます。ここでは「製造現場」「研究現場」「塗装現場」それぞれの設置場所に合わせて、排気装置メーカー3社をご紹介します。
導入を考えている場所と排気装置の特徴を見比べて、自社に合った排気装置選びの参考になさってください。