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溶接ヒューム対策に有効な排気装置(換気装置)の種類と選び方

溶接ヒュームとは?特化則改正で換気措置が義務化

溶接ヒュームとは、金属アーク溶接などの作業時に発生する微細な粒子状物質です。長期間にわたり吸入すると、神経障害をはじめとする健康被害を引き起こすおそれがあるとされています。

こうしたリスクを受け、厚生労働省は特化則(特定化学物質障害予防規則)を改正し、金属アーク溶接等作業を行う屋内作業場では全体換気装置等による換気措置が義務化されました(※)。事業者は法令に準拠した適切な換気装置を導入し、作業者の安全を確保する必要があります。

※参照元:厚生労働省【PDF】(https://www.mhlw.go.jp/content/11300000/000746531.pdf)

溶接ヒューム対策に有効な3つの換気装置の種類と特徴

溶接ヒューム対策として、厚生労働省は以下の3つの換気方法を推奨しています。

全体換気装置の特徴とメリット・デメリット

全体換気装置は、作業場外から清浄な空気を取り込み、室内の有害物質濃度を希釈する方式です。低コストで導入でき、設置スペースも小さく作業性を損なわない点がメリットといえます。一方、気流の向きによっては周囲までヒュームが拡散するリスクがあること、排気処理には対応できない点がデメリットです。

プッシュプル型換気装置の特徴とメリット・デメリット

プッシュプル型換気装置は、吹出しフード(プッシュ)と吸込みフード(プル)で気流を挟み込んで換気する方式です。気流速度が平均0.3m/s前後と緩やかで溶接作業への影響が少なく、排気処理にも対応できます(※)。ただし、イニシャルコスト・ランニングコストが高く、設備が大掛かりで場所を取る点に注意が必要です。

※参照元:静岡スマートファクトリー.com(https://fujisanso.co.jp/smart-factory/column/fume_kankisiouti/)

局所排気装置の特徴とメリット・デメリット

局所排気装置は、有害物質の発生源付近にフードを設け、ダクトで吸引・屋外排出する方式です。発生源で捕集するため周囲への汚染リスクが低く、排気処理も可能です。一方、導入・運用コストが高く場所を取ることや、作業性を損なう場合がある点がデメリットです。また、厚生労働省令の性能要件を満たす必要があります(※)。

※参照元:静岡スマートファクトリー.com(https://fujisanso.co.jp/smart-factory/column/fume_kankisiouti/)

自社に合った換気装置の選び方

排気装置の選び方では、リスクアセスメントの結果と費用対効果のバランスを考慮することが重要です。発生する溶接ヒュームの量や作業環境のリスクが大きい場合は、局所排気装置やプッシュプル型換気装置など捕集性能の高い装置が推奨されます。

リスクが限定的な場合は全体換気装置も選択肢となります。いずれにしても、換気装置の選定には法律や化学物質の知識が求められるため、専門家やメーカーへの相談をおすすめします。

まとめ

溶接ヒューム対策には、特化則に準拠した適切な換気装置の導入が不可欠です。全体換気装置・プッシュプル型換気装置・局所排気装置の3つの選択肢から、自社の作業環境やリスクレベルに応じて適した方式を選びましょう。導入を検討される際は、各メーカーへ相談から始めてみてはいかがでしょうか。

当メディアでは、排気装置に関する基礎知識の紹介や、排気装置・集塵機メーカーを紹介しています。ぜひ参考にしてください。

【設置場所別】
対応範囲が広い「排気装置」
メーカー3選

それぞれ排気装置の設置場所が違えば、機器の導入の際に検討するべきポイントも変わってきます。ここでは「製造現場」「研究現場」「塗装現場」それぞれの設置場所に合わせて、排気装置メーカー3社をご紹介します。
導入を考えている場所と排気装置の特徴を見比べて、自社に合った排気装置選びの参考になさってください

製造現場など
工場の環境整備空点検まで
全てお任せできる対応範囲の広さ
三陽保安産業
製造現場に強い理由
  • 装置の導入だけでなく工場全体の
    排気環境を整備
  • 新設時に必要な書類提出・自主検査
    まで代行

三陽保安産業の
公式HPを見る

研究現場など
ラボ環境の構想やコスト削減も
まとめて相談できる対応範囲の広さ
ダルトン
研究現場に強い理由
  • 清潔さが求められる研究機関の
    製品展開に特化
  • VAVシステムやクリーンブースも用意

ダルトンの
公式HPを見る

塗装現場など
様々なタイプの塗装ブースを国内外
問わず依頼できる対応範囲の広さ
アネスト岩田
塗装現場に強い理由
  • ベンチュリブース・特殊ブース
    など複数種類のブースを用意
  • 日本のみならず世界22カ国に
    営業所あり

アネスト岩田の
公式HPを見る

※選定基準:2022年2月調査時点で、「排気装置」とGoogle検索した際にヒットしたポータルサイト(※)に掲載されていた「粉塵や有害物質の排出を目的とした排気装置・集塵機」を取り扱っている22社のうち
①取り扱う排気装置・対応している換気の種類が豊富&導入からサポートまで行う「対応範囲が広い」会社
②排気装置以外の製品の取り扱いや環境全体の構想まで行う「対応範囲が広い」会社
③国内のみならず、海外に複数拠点を持つ「対応範囲が広い」会社 を選定しました。
※参照元:イプロス(https://www.ipros.jp/cg1/排気装置/)
※参照元:メトリー(https://metoree.com/categories/5056/)