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サイクロン式の集塵機

ここでは、サイクロン式の集塵機について、爆発性粉塵の定義や性質、危険性を踏まえ、具体的な製品例を紹介します。

サイクロン式の集塵機とは?

サイクロン式集塵機の仕組み

サイクロン式の集塵機は、機器の内部で空気を旋回し、重力によって空気中に含まれる粉塵や微粒子を集めて取り除く装置です。

汚れを含む空気を吸引して、サイクロンの力で空気と汚れを分離し、汚れだけがゴミとして下部に溜められる仕組みです。清浄化された空気はフィルターを通って外に出されます。

サイクロン式集塵機は、省スペースで効率的に空気を清浄化できるので、工場や作業場などに適しています。集塵効率が高く、粉塵が多い環境にも適しています。

サイクロン式集塵機の用途

サイクロン式集塵機の用途は次のとおりです。

環境を清潔かつ清浄に保つことで、作業者の安全や健康が維持できます。環境によっては、アレルゲンや肺病を引き起こすリスクが伴うことから、強力なパワーで空気を清浄化するサイクロン式集塵機が利用されています。

サイクロン式集塵機の製品事例

ワンタッチ式集塵機の事例

10μm以上の粉塵を99%捕集できるサイクロン式集塵機です。

捕集しきれなかった微細な粉塵は内部のフィルターでろ過し、空気を外に排出します。サイクロン効果を得るために、タンクを円錐形のフォルムに仕上げています。

参照元:株式会社スイデン(https://www.suiden.com/product/sdcc/

2ステージサイクロン集塵機の事例

通常のクリーナーはモーター・回収部・フィルターを1つのパッケージにまとめている1ステージ集塵機です。一方、2ステージサイクロン集塵機は、サイクロンパーツとバケツドラムで構成される機器で粉塵を吸ってから、クリーナーに送ります。このように、回収タンクが2つになることから、2ステージ集塵と呼ばれます。

吸い込んだ粉塵はサイクロンパーツに入った段階で大部分が集められ、残った微細な粉塵と空気をクリーナー内のフィルターに通します。衛生的かつ高効率に粉塵を回収できます。

参照元:株式会社オフ・コーポレイション(https://www.off.co.jp/item/H_0123.html?srsltid=AfmBOooUtRJIuFZ48Nrudiy5G_e323DKcgdEK7BR-Z9wxBBpJ0XeNOBD

多様な作業に対応した集塵機の事例

切断・切削・研磨・裁断・サンダー・袋詰・粉体投入・電子部品の加工といったさまざまな作業に適したサイクロン内蔵集塵機です。

取り扱いが簡単なコンパクトタイプながら、フィルターを通過する前に50%以上の粉塵をサイクロンの力で分離します。ダストの処分やフィルター交換は工具不要・手作業で行えます。

参照元:アマノ株式会社(https://www.amano.co.jp/kankyo/product/dc/dc_s/is-15.html

まとめ

サイクロン集塵機は、空気を吸い込みフィルターを通す従来の集塵方法に加え、サイクロンの力で汚れを分離することで、効率的に空気中の汚れを処理できます。

フィルターを通す前に汚れの大部分を取り除けるので、フィルターがすぐ目詰まりを起こしたり寿命が短くなったりせず、機器の長寿命化やメンテナンス性の向上にも貢献します。

当サイトでは、排気装置のメーカーごとに製品情報を掲載しています。実際の設置事例や基礎知識も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

【設置場所別】
対応範囲が広い「排気装置」
メーカー3選

それぞれ排気装置の設置場所が違えば、機器の導入の際に検討するべきポイントも変わってきます。ここでは「製造現場」「研究現場」「塗装現場」それぞれの設置場所に合わせて、排気装置メーカー3社をご紹介します。
導入を考えている場所と排気装置の特徴を見比べて、自社に合った排気装置選びの参考になさってください

製造現場など
工場の環境整備空点検まで
全てお任せできる対応範囲の広さ
三陽保安産業
製造現場に強い理由
  • 装置の導入だけでなく工場全体の
    排気環境を整備
  • 新設時に必要な書類提出・自主検査
    まで代行

三陽保安産業の
公式HPを見る

研究現場など
ラボ環境の構想やコスト削減も
まとめて相談できる対応範囲の広さ
ダルトン
研究現場に強い理由
  • 清潔さが求められる研究機関の
    製品展開に特化
  • VAVシステムやクリーンブースも用意

ダルトンの
公式HPを見る

塗装現場など
様々なタイプの塗装ブースを国内外
問わず依頼できる対応範囲の広さ
アネスト岩田
塗装現場に強い理由
  • ベンチュリブース・特殊ブース
    など複数種類のブースを用意
  • 日本のみならず世界22カ国に
    営業所あり

アネスト岩田の
公式HPを見る

※選定基準:2022年2月調査時点で、「排気装置」とGoogle検索した際にヒットしたポータルサイト(※)に掲載されていた「粉塵や有害物質の排出を目的とした排気装置・集塵機」を取り扱っている22社のうち
①取り扱う排気装置・対応している換気の種類が豊富&導入からサポートまで行う「対応範囲が広い」会社
②排気装置以外の製品の取り扱いや環境全体の構想まで行う「対応範囲が広い」会社
③国内のみならず、海外に複数拠点を持つ「対応範囲が広い」会社 を選定しました。
※参照元:イプロス(https://www.ipros.jp/cg1/排気装置/)
※参照元:メトリー(https://metoree.com/categories/5056/)